とにやんのらーめん食べ歩き日記

2003年02月26日

地獄から復活してきた男のらーめん

新規店
「山形らーめん?」このらーめんのサウンドを聞いたことがない人が大半だろう。とにやんは、最初「新庄ラーメン」が進出してきたと勘違いしていた。
 このご主人がつくるらーめんは、苦闘の連続だった。

 「天童」。いまよりずっとマイナーであった山形らーめんを全国区にすべく、ラ博(新横浜らーめん博物館)へPRに直接ばしばし行ってしまうほどの情熱の持ち主であり、このらーめんを愛している。山形ラーメンを全国区へと押し上げるために日々奮闘してる。
 東京に進出するも二度の交通事故にあい、閉店しなければならなくなる。テレビでは、“日本一不幸ならーめや”との自分の意に反するレッテルを貼られるなどで有名となった。しかし、持ち前のガッツで、この店は、這い上がってくる。
 とにやんは、このお店には、なかなかこれなかったが、仕事でこちらに来たこともあり、思い切って立ち寄ることにした。あと、まえまえから、メンズクラブ副会長のでにぃさんより、ここの評判は、聞いていたので、「ここのらーめんたべたい!」との思いはつのっていた。。
 最寄の駅は、聖蹟桜ヶ丘だが、総本店のこのお店まで結構あるく。15分から20分程度あるいただろうか。大通り沿いにしばらく歩くと、突如現れるらーめんや。
 店構えは、いわゆるこだわりをもったウッディーな感じや和を思わせる店構えというものとは、まったくの無縁だ。山形の天童市といえば、将棋が名産だ。その将棋をあしらった絵のデザインが看板に描かれている。このデザインからも郷土への思いがあふれている。お店の周りには、特に駐車場があるわけではない。駅からも少し離れている。しかし、ここは、常連がしっかりついていることからも、味の確かさが伺える。
 店内に入るとなんともほんわかした雰囲気のお店だ。テーブル席が多く、家族でわいわいこれるような感じの店内。特にあえて、流行の装飾はしていない。というよりは、田舎のどこか懐かしい雰囲気をもった懐かしい感じといったほうがあてはまっている。このようならーめんやは、家族団欒のための場所を提供している。とかくいまの新しいらーめん屋は、カップルなど若い人を焦点としたお店が多い。最近では女性どうしても来店できるらーめんやも増えているが、家族団欒できる雰囲気は、殺伐とした今の世の中では、オアシスなのかもしれない。とにやんは、この先に、ユニバーサルなバリアフリーなお店が今後増えることを期待している。


 さてさて、シンプルにらーめんを注文する。出てきたラーメンは、みためなんら普通のらーめんとかわらない。しかし、スープを一口すするとあら不思議。非常に独特な味だ。豚骨、地鶏・かつお節・煮干しなどから取った個性的な味で、見た目よりパンチのある味だ。しかも、これらの食材は、すべた山形産にこだわった一杯となっている。もちろん、麺も山形産。ほっとする一杯だ。近くに寄ったときは、立ち寄りたい多摩地域の名店の1つだ。

山形ラーメン天童 総本店 
http://www.tendo-ramen.com/
最寄駅: 聖蹟桜ヶ丘、永山  
住所: 東京都多摩市関戸6-6-16
鎌倉街道沿い
営業時間: 11:30~1:00 日祝22時迄  
休日: 月曜
メニュー: 天童中華そば600円 天童鶏中華650円 天童鶏そば650円 からみそラーメン750円など

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2003年02月25日

下町にひっそりとたたずむ名店

 「あらよっ」と威勢のいい声が聞こえてきそうな浅草。そんな場所に、おいしいらーめんやがある。下町の情緒豊かな町並みが色濃く残るこの場所にそのお店は、力強く息づいている。

 浅草といえば、浅草寺。その周りには、人力車や威勢のいい江戸っ子、あと外人をイメージする。ここ「与ろゐ屋」は、そのイメージをこわさずに、その町並みに溶け込んでいる。
 とにやんが、このお店に、初めて訪れたのは、まだ、食べ歩いて30軒にもみたないころであったろうか。このお店のらーめんの味に、びっくりした。いまでこそ、ゆずをつかったらーめんは、そころじゅうにあるが、その新鮮さにびっくりした。
 昨年、久々にこのお店に訪れた。もうすぐ千葉を離れることもあって、東京東部にはなかなかこれないかなと思っていたからだ。
 浅草寺の仲見世どおりをとおり、少し右手に入ったところにこのお店はある。久しぶりにも関わらずお店の概観は、この町にイメージどおりのお店となっている。店内は相変わらず落ち着いた雰囲気。大きすぎず狭すぎず。とにやんは、ここの雰囲気がなぜか落ち着くのだ。
  さー久々なので、ビール+チャーシューつまみと餃子をいただく。ここのつまみがあぶっていてやわらかくおいしい。餃子は、和風。結構うまい。にんにくを使用していない珍しい餃子。だが、ちょっと高め。
しばらく、お店の人と久しぶりに来たのでお話し、引っ越すことを告げる。雑談を しばらくしてから、玉子らーめんを注文。相変わらずいたってシンプルな見た目に、とろけそうなチャーシューと味玉。香りは、相変わらず心地よい。スープをすする。うまい。う~ん。でも、ゆずの香りがあまりしないのが残念。麺をすするとスープとよく絡む。絶妙なバランスだ。あったまるなぁ。平打の自家製麺は、食感は、非常においしく心地よい。
とんこつ、ひな鶏、野菜数種類などを長時間に混む。それに、鰹節、煮干を加える。煮干は、千葉九十九里の鶴岡さん宅の煮干を活用している。生産者の顔が見える。目指すは、昭和30年代の懐かしい味だそうだ。そのために、日々向上しているらーめんやのひとつだ。


 
与ろゐ屋
最寄駅: 浅草  
住所: 東京都台東区浅草1-36-7
仲見世通りと伝法院通りの交差点近く
営業時間: 11:00~20:30  
休日: 無休
メニュー: 名代ラーメン650円 ざるラーメン650円 チャーシューメン900円


 

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2003年02月23日

晴海トリトンで濃厚な一杯におなか"ぽっぽ"

 かなやんとともに、akahori-san、gaelle-sanと一緒に、らーめんツアーへと出かけた。
 昨年末から、一緒にらーめんを食べることを約束していたことが実現する運びとなった。

 いつもは、とにやんが、「ここのらーめんやにいきましょー」アレンジする側だが、今回は、akahori-sanのアレンジでいくことになった。
 事前に、メールにてお店の名前は、聞いていたので、うきうきしていた。あのお店が、「晴海のトリトンスクエアーにできてた」なんて、まったく知らんかったなぁ。かなり、akahori-sanのこの情報からみても、かなり食べ歩いているように見受けられる。
あのお店とは、「ぽっぽっ屋」である。この本店は、小伝馬町にあり、ここのご主人は、お店が終わると、とにやんがよくいく「弥七」というらーめん屋に出没する。かなり、濃厚なラーメンとして有名で、こってり好きには、たまらない。あの二郎にインスパイアを受けているお店である。
 さてさて、このラーメン屋が新たに支店を出しているとなるとうきうきしないわけにはいかない。銀座からバスに乗り込み、晴海方面へ。トリトン前でおりて、ショッピングモール方面へと向かう。
 モールに入り、akahori-san,gaelle-sanと合流し、お店へ。とにやん。お店をみて、「へっ」っと思ったことには、あまりにも本店の店構えがトリトン店と異なるのでびっくりした。
 さすが、中央区のトリトン。おしゃれやなぁ。これだけ見たら、ぽっぽや本店の支店とは、まったく気がつかないだろう。
 運よく、並ばずに店内に入ることができた。ここの平日のお昼は、かなり並ぶそうだ。さて、店内に入りgaelle-san,かなやん、とにやんは、らーめん、akahori-sanは、よる限定の味噌を注文した。二郎のインスパイヤ系だが、店内は、二郎独特の香りが店内を覆っていない。店内も脂ギッシュな感じもしないし、きれいだ。おそらく、きちんとした空調設備と掃除をしっかりやっているんだろう。
 さて、丼が次々とでてくる。見た目は、二郎。ただし、チャーシューは、ちと小さい。スープをおもむろにすする。うん。うまい。堀切二郎のようなテイストだ。本店から比べるとライトの部類に属する。ただ、ちょっとなー。スープがぬるかったのが残念。次回に期待だ。麺は、極太。二郎は、全体的に太い麺を使用しているが、ここは、その中でも太い部類に入るだろう。チェーシューは、やっぱり、目黒二郎には、かてへんな。
 注目したのは、akahori-sanが注文した味噌らーめん。これですね。真中に、生卵が乗ってるんですが、濃厚な味噌ラーメンですよ。見た目も味も。一口、蓮華でスープをすすらせてもらったんですが、今までに、体験したことのない味噌らーめんでした。らーめんは、やっぱり深い!今度きちんと食べてみまっす。あっ。中野新橋にも新店ができてますよ。お近くの人は、どうぞ。とにやんもいかねば。

   


ぽっぽっ屋 晴海トリトン店
住所:東京都中央区晴海1-8-16
TEL:03-5144-8259
営業時間:11:00-23:00
定休日:年中無休


 

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2003年02月22日

うまいらーめんとは?

 こんな日記サイトを立ち上げているとよく「うまいらーめん屋おしえて!」
といわれることがよくあります。

 旧サイトやメルマガでは、見ず知らずの方からメールによる問い合わせ
が良くきました。blogでは、コメントの形で、投稿してもらっているが、「うまい
らーめん屋を紹介すること」
ほどとにやんにとって、「難題」はない。

 とにやんは、「うまいらーめん」の定義って難しいと思っているからです。
 ゆえに、いつも聞くことは、「出身地はどこですか?」「醤油?味噌?どれが
好き?」など基本的な情報から、いままでに食べた美味しいらーめんなどを
聞くことにしています。

 なぜなら、結局、うまいラーメンとは、その人のいままで育ってきた環境など
の影響やその人の好みに帰着するからです。持論だが...。
 ゆえに、「う~ん。」と一瞬ためらうこともある。紹介しても「あんまり美味しくな
い」といわれることもあるからだ。らーめんを食べ歩いている人間にとって、これ
ほどショックなことはない。たまたま、お店のスープの出来が悪かったり、本人
の体調が悪かったりするケースもあります。また、雑誌などに載っているらーめ
ん店の紹介でも当然、美味しくないらーめん屋もあります。

 更にいえば、行列ができてるのに、「うまいか?」と思うこともあります。以前も旧
サイトの日記でもかきましたが、「行列を作るからといってうまいとは、かぎらない。
行列ができてないからといって、まずいともかぎらない。」と書いたことがあります。

 だから、「その人にあったらーめんを紹介することを心がけている。」
れがその人にとって、ベストならーめん。これが、うまいらーめんだと思う。食べたら
「これや!」と思うらーめんを紹介することを心がけています。100人いたら、100軒
おいしいらーめん屋があるといってもいいくらいです。

 ある友人は、こってり好きで、二郎@目黒に通いつめてます。「こんならーめんは、
食べたことない」といってました。(笑)いままでの経験から、「好み」+「出会い
(今までに体験したことのない味。刺激)」と出会うとその人から最高の笑み

、こぼれます。このとき、とにやんは、至福のひと時を感じます。

 らーめんという大衆に根ざした食べ物を通して、自分の周りの人たちの幸せ
な顔が見たいというのが本音
かもしれません。とにやん自身も、「好み」+「出
会い」のらーめんにめぐり会って以来、「周りからうれしそうにらーめん食べるね」と
よく言われます。こころが、ほっとするひと時。これが、らーめんやの良さの1つでし
ょう。

なんか新聞の文化欄のどっかにありそうな文章になってしまいました。汗)
時折、らーめんについて、感じることも今後載せていきたいと思います。

  

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投稿者 toniyan : 10:20 | コメント (0) | トラックバック

2003年02月20日

名店のインスパイア系②

 昨日の続きです。新宿のインスパイア系②で~す。

 2001年に立ち上げたばかりの「古武士 本店」をオープンして、まもなく、支店を歌舞伎町に出した。これは、驚異的なスピードだ。まだ、1年も経たずにオープンするということは、よほどの挑戦がない限り無理だ。リスクは高い。作り上げたらーめんが、その土地の客層に溶け込めるかどうかには、時間がかかるからだ。
 このお店の2軒目は、新宿区役所の横にお店を構えている。とにやん正直ここにたどり着くまでにまよった。別に、難しい場所にあるわけではないが、うろうろしているとあの界隈にあるお店の人から声がかかる。とにやんは、らーめんやを探しているのに、その手のお店を物色しているように勘違いされているのだろう。目的地は、区役所どおりに面しているとおもったら、脇を少し入ったことろにあった。

 お店の前に着くと、本店と同じく質素な店構え、気負いは、全く感じられない店だ。最近、店先に能書きだけ立派で美味しくないラーメン屋も多い。このようなラーメン屋をラーメニニストの間では、"ホイホイラーメン"というのだが、能書きに誘われ、つかまってしまうことから名前がきている。ここのらーめんやは、そんなこととは、無縁かのように、お構いなしに、ちょこんと店を構えている。全く概観は、関係ないとはいわないが、「味で勝負をしてんで」とこのお店は、とにやんに語り掛けているかのようだ。


 店内に入ると本店とあまりかわらない広さだ。まず、券売機で券を購入する。しばらくするとらーめんがでてきた。「う~ん。ウルメイワシィ~とかつおぶすぅいぃ~」のい~香りだ。見た目、スープの味、麺の食感。ほとんど本店と一緒だ。なぜ、とにやんよくわかるかというと、二夜連続で、「古武士」のらーめんを頂いたからだ。(爆)←よくあきへんなぁと声が聞こえてくるのは、気のせいか。ともあれ、確実に、大勝軒ののれんわけではなく、インスパイア系が増殖しつつあるのはたしかだ。


古武士 歌舞伎町店
最寄駅: 新宿  
住所: 東京都新宿区歌舞伎町1-5-3
区役所隣
営業時間: 11:30~24:00  
休日: 無休
メニュー: しょうゆらーめん630円 ねぎらーめん780円 つけめんねぎ800円
http://www.ramen-kobushi.co.jp/


 

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2003年02月19日

名店のインスパイア系①

 青葉系のインスパイア系が勢力を伸ばしている中で、大勝軒や青葉の味に感化されて、洗練されたいい味を出す店が増えてきている。そのお店の1つに、あげられるのが、

この「古武士 本店」である。このお店。大勝軒や青葉の味に魅せられ、影響されそして、作り上げてしまったのだ。
 なぜ、インスパイア系のお店のご主人が弟子入りして、のれんわけなり、フランチャイズを展開しないで、独自でやり遂げる道を選んだのかは、定かではない。
 しかし、ここのお店の味は、大勝軒や青葉に影響を強烈に受けつつも、その中に、独自の工夫が見て取れる。まったくの猿真似ではない。インスパイア系の中でも、このお店は、美味しい部類に入るだろう。その証拠の1つに、半年足らずで、新宿の歌舞伎町に2件目をオープンさせているというからすごい。(歌舞伎町店は、次回に紹介します。)

 さて、場所だが、ここの場所は、結構遠い。丸の内線の新宿三丁目駅から15分ほど歩いた場所にある。とにやんは、あっ~たかいおーいしいらーめんを想像しつつ、お店へと早歩きでむかった。お店の周りは、正直、商店街があるわけでも、繁華街でもないそんな場所にこのお店の本店がある。薄暗い中に、明かりがともっている。

 黄色を基調としたお店の概観は、気負いを感じるわけでもなく、武士だけにまさに、静観の構えのようだ。店内に入るとそれほど大きくないが、落ち着いた雰囲気。客層は、男性が多いようだ。券売機で、ラーメン+卵を注文。しばらくするとらーめんがでてくる。いい香りだ。鰹節の香りが食欲をそそる。一口すする。。。
「うん。新潟でとれたウルメイワシの煮干と鰹節がたまらんです。大勝軒の風味がでている。2001年12月にオープンしたばかりだ。これからが非常に楽しみだ。
 

ラーメン 古武士
最寄駅: 新宿三丁目  
住所: 東京都新宿区新宿6-4-1
厚生年金会館裏、医大通り
営業時間: 11:30~21:00  
休日: 日曜
メニュー: しょうゆらーめん630円 ねぎらーめん780円 ちゃーしゅーめん880円 めんまらーめん780円 つけめん650円

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2003年02月18日

港北センターの名店が新宿MYCITYに

 とにやんは、昨年の11月うきうきしていた。それは、あの、あの、あの名店の支店が新宿にMYCITYに入ったからだ。とにやんの知る限り、本店は、港北センター。後は、北の国北海道のらーめんキーステーションである小樽運河食堂に出店している2つだけだ。(あっ。いまみたら、学芸大学駅周辺にもこのお店は出来ている。びっくり。)
 そのお店がまさか新宿に殴りこみに来るとは、とにやんは、めちゃめちゃうれしかった。

 なぜなら、それは、とにやんお得意の“振られてばかりのお店”なのだ。「またかよ。おいおい。とにやん!」って思う人は、すっかりとにやんの日記の魔力に引き込まれてる証拠。ええこっちゃええこっちゃ。
 さて、このお店も、横浜での仕事で帰りがけによって2度振られ、休みを利用していって振られること1回。合計3回も振られていた。とにやん、いつもは、振られても振られてもめげずに、食べれるまで挑戦するが、やはり、横浜は、ちょっくらいってくるというわけにはいかない。今度いつこれるかという矢先に、新宿支店の話がでてきた。この日は、かなやんとこのお店に訪れた。

 とにやん。恥ずかしながら、新宿には中学校くらいからちょくちょく足を運んでいたが、このMYCITYのビルの上にいったことは、なかった。灯台下暗しである。MYCITY内に入り、7Fへ。店内は、奇抜な装飾でリニューアルされているMYCITYは、来る客にインパクトを与えている。そのような中で、ひときわ行列で目立っているお店が、「くじら軒」だ。行列は、すでに、20人ほど。口コミで広がったのだろうか。外にまで、魚のいー香りが漂ってくる。非常に食欲をそそられる。昼時の客層は、サラリーマンに、カップルが多い。なるほどぉ。新宿の場所柄もあるのだろう。満遍なくお客さんがいるようだ。

 しばらくして、席についた。とにやん、メニューに非常にまよった。本店は、チャーシューがよいときいていたからだ。お腹の具合と懐具合を相談して、今回は、らーめんを注文。かなやんは、チャーシュー麺を注文した。

 でてきたらーめんは、非常にシンプル。一見、普通のどこにでもあるらーめんだ。それとどこがどう違うかわからない。スープをおもむろに蓮華ですくい、そして、口の中に運ぶ。「う~ん。うまい。まいったな。これ。口の中で、ふわっと甘味が広がりあとから、魚のうまみが口の中にじわぁ~とひろがるやさしい味だなぁ。」。となりのかなやんも「これおいしい。minamiさんに言わないと。」といっていた。
 とにやんの持論だが、結局、シンプルさの中に深さと重みが備わっているらーめんが、末永く幅広い層に受けているように思う。このらーめんもその部類に入るらーめんであることは、間違いない。ますます本店の味に恋焦がれているとにやんであった。

くじら軒 新宿MY CITY店
最寄駅: 新宿  
住所: 東京都新宿区3-38-1
東口MY CITY 7階(地図は、位置が違います。)
営業時間: 11:00~15:00、17:00~22:00
休日: MY CITY 休業日
メニュー: らーめん700円 支那そば700円 塩ラーメン700円

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投稿者 toniyan : 09:40 | コメント (2) | トラックバック

2003年02月16日

らーめん砂漠の駅に憩いのオアシス

昨年のある日のこと。「四つ木駅にらーめん?」最初、この情報をとにやんが得たとき、「えっ?」と疑った。「家に帰る途中のこの駅にあったかなぁ。」
とにやんは、駅を中心としてらーめん店がどのくらい周辺に点在するのか頭の中が
整理されている。
正直この駅名を聞いたときに1つもらーめんの名まえが浮かばなかった

 たしかに、駅をおりたっても静かなところだ。どっちほうめんにいけば、そのお店へたどり着けるかもわからない。「あれれ~」ひっさびさにとにやん。迷子になる。周りは、くらい。

 聞こうにも駅に交番もない。あら。どないしょましょ。「えーい。めんどくさーい。う~ん。こっち。」そうおもって、適当にいく。不思議なもんで、とにやんのお腹のすき具合の影響で、自然と本能でかぎ分けたのか、お腹についている“らーめんレーダー”が標的であるらーめん店をオートロックしたのか無意識のうちに、その方向へとむかっていた。らっきー!

 お店の前に着くと新しいながら、落ち着いたうっでぃー名店構え。お店の外には、メニューの看板もでている。そのお店の名前は、「まんまる」商店街にぼっと明かりがともっている。

 ガラガラっと扉を開けて店内に入ると結構大きい。雰囲気は、よろしいんじゃないですか。
らーめん+餃子を注文。ここのらーめん非常にあっさりとして、味わい深い。ひっさびさのらーめんであったので、おいしくいただけた。カツオ、煮干の魚介系のだしが利いていて、あっさりしながらもしっかりとしたスープは、とてもよかった。

まんまる
住 所 東京都葛飾区四つ木1-30-3 デュー四ツ木
電話番号 03-5670-7680
行 き 方 京成電鉄四ツ木駅下車。徒歩約5分。
系 統 魚介系東京ラーメン
営業時間 11:30~15:00頃 18:00~22:00頃
休   日 木曜
席   数 24席
駐 車 場 無し
メニュー しょうゆラーメン600円 塩ラーメン650円 つけ麺700円
ワンタンメン800円

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投稿者 toniyan : 00:32 | コメント (0) | トラックバック

2003年02月13日

埼玉の大行列店が新宿に殴りこみ

新規開拓店1軒

  いま、らーめん界での大きな流れの1つに「地方から、激戦区への殴りこみ」がある。地方の有力ならーめん店が、東京の激戦区へと殴りこみをかける。よほど自分のらーめんが、激戦区でも競争を勝ち抜くだけの潜在力があるか、もしくは、いままでの地元での実績を踏まえた確信があるか、単なる無謀のどちらかである。
 新宿の小滝橋通りに殴りこみをかけた埼玉の名店がある。

 そのお店の名前は、「もちもちの木」。埼玉の名店である。田舎にも関わらずその店の味に魅せられ、とおくから足しげくこのお店にかようフリークも少なくない。残念ながら、とにやんは、この本店は未食である。
 今回は、このお店の支店が、なんと小滝橋通りにくるとのことだったので、とにやんは、うきうき状態だった。昨年のある日。まだ、オープン間もないころ、このおみせを訪れた。
 ちょうど、新宿駅からテクテク大久保方面に向かって歩き、あるビルの地下にある。
 階段を下ると、らーめんやとは思えないどこかのばーのような雰囲気だ。店内は、食事時をはずして訪れたからか3組ほどだ。

席につきらーめん小を注文。しばらくすると目の前にどんぶりがでてくる。「も~なんともいえん魚出汁のえ~香り!」においをかいだだけで、魚がとにやんの目の前で飛び跳ねてる映像がでてくる。実際は、動物系とのダブルスープだが魚の香りがかなり強い。「あれ!なんかどんぶりでかないか?」とおもっていると店主が他のお客さんと出し間違いをしたらしい。それもチャーシュー麺の中だ。

 あらら、店主はすぐに気がついたが、「それ食べてください。小の値段でエーですから。」とにやん「おぉぉ!ちょぉーらっきぃぃぃー!」
 めちゃめちゃとにやんは、おなかをすいており、麺をがっすく。「おぉぉ。もちもちっとしてえ~かんじの麺やなぁ。」と感じる。スープをすする。「くぉぉ~。めっちゃ濃いでこれ。うまいよ。魚が口の中ではねてんで!」このらーめん。かなりの濃厚だ。先日blogした「渡なべ」をもっと濃くした感じのらーめんだ。とにやんは、最後に、店主に挨拶をし「とにやん名刺」をお渡しし、又来ることを約束しその場をさった。
 魚が好きな人は、ぜひ挑戦してほしい。

もちもちの木 新宿店
最寄駅: 大久保、新宿  
住所: 東京都新宿区西新宿7-7-25 B1
小滝橋通りを大久保方面へ、職安通り手前の左側地下一階
営業時間: 11:30~22:00  
休日: 無休 (変更の可能性あり)
メニュー: 中華そば(小)650円、つけ麺(小)700円など

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投稿者 toniyan : 01:20 | コメント (2) | トラックバック

2003年02月12日

新宿の家系。南口をオアシスに

新規開拓店1軒

 昨年の11月。買い物に新宿へ訪れた。久々にこっってりしたらーめんが食べたくなる。
どないしょーかなぁ。
 「こってり。こってり。」っと。「おっ。あそこへ久々にいくか。」。南口のこってりな家系のあの店に行くことにした。

 新宿南口といえば、高島屋があるが、どこにらーめんやがあんねん。って思ってる方も少ないかもしれんですね。たしかに、西口の小滝橋通り、歌舞伎町、新宿三丁目とこの地域は、多くのラーメン屋が存在するが、南口となるらーめん砂漠地帯となっている。ここの地域はあまりないのだ。そこに目をつけたのか。南口の路地裏に家系がある。このお店は、家系の中でもたかさご家系にあたる。
 家系とは、横浜の「吉村家」を発祥とするとんこつ醤油のことをさし、このらーめんの味に魅せられた弟子たちが、各地域に根をはり、系統を作り上げている。横浜発のニューウェーブのらーめんとして、絶大的な支持を得ている。

 基本的な特徴は、のり3枚。ほうれん草。あまりごっつくないチャーシュウ。麺は、酒井製麺(必ずしもここだけではない)を使用した極太麺が、スープは、チー油を使っている。これが基本である。これ以上書くとこの系統だけでかなりの歴史を語らなければならないのでこの辺でやめておく。
 さて、店内は、すでにお客さんでほぼ満席。とにやんの席が最後に1つ空いているくらいだ。こんな路地裏で繁盛しているとは、かなりのつわものだ。

 家系は、麺の固さ、スープの濃さなど自分で選択することができる。とにやんは、「デフォルト」でお願いする。
 さて、らーめんがでてくるといー香りがする。相変わらずのうまそうならーめんだ。スープをすする。うまい。六角家系とは、少しことなり、醤油が少し濃い感じがする。濃厚好きには、たまらない一品だ。麺をすする。うまいな。このスープにこの麺の相性は抜群だ。チャーシューは、通常の家系とは、少し異なり、若干大振りだ。しばれる寒さにはうってつけのらーめんやなぁ。また、来よう。

町田家 新宿店
最寄駅: 新宿  
住所: 東京都新宿区新宿4-1-20
営業時間: 11:00~22:00 土日祝11~18  
休日: 無休
メニュー: ラーメン650円 中750円 大850円 チャーシューメン850円

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投稿者 toniyan : 09:15 | コメント (0) | トラックバック

2003年02月11日

お知らせ

 いま、旧データを移行中。すでにすべての旧HPデータは、見れますが、現在、カテゴリーわけに奮闘中。かなりめんどくさいです。
 旧HPの日記を移行してますが、紙ベースとエクセル形式のDB(2つで、650軒くらい)は、のちのちどうアップしていくべきか考えていきます。ご了承ください。

とにやん

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投稿者 toniyan : 18:09 | コメント (4) | トラックバック

2003年02月09日

若き天才の店

新規開拓店1軒

 世の中には、すごい人たちがいるものだ。味覚のよしあしですべてが決まるといっても過言ではない料理界。やはり、らーめんも例外ではなく味覚のセンスと努力で旋風を巻き起こしている人たちがいる。
 今日は、その人達の内の1人の一人を紹介したい。
 いまやらーめん界で知らない人はいない「渡なべ」のオーナー渡邊氏。この主人は、まだ20代。たしか、27、8歳であったかと思う。この人。中学よりらーめんに魅了され、中2から自分でらーめんを作り始めたつわもの。いままでに食べたらーめんの軒数は、2000軒以上というから驚きだ。ここの主人。自分の店だけでなく、らーめんやの建て直しなど。コーディネーターもやっている。「他にない味」をだすとのことだ。一度食べれば、そのらーめんの食材をあててしまう舌をもっている。

 
 とにやんは、このお店を楽しみにしていた。しかし、3度も振られてしまうことになる。いつもスープ切れにより早めに店を閉めてしまうのだ。振られると恋焦がれるもので、絶対食べたいとの決意がさらに固まる。昨年のある日。高田馬場に行く用事ができて、立ち寄ることができた。高田馬場といえば、学生が多くいる街であり、最近は、らーめんもずっしりおもいこってりならーめんが相次いでお店をオープンしている。とにやんもこの近辺で10件ほど食べているが、テレビの露出度が高いしかも、瀕死の状態のお店をよみがえらせることにかけては、天下一品の渡邊氏のお店を訪れることができることでうきうきしている。
 場所は、大通りから、路地裏に入った場所にある。やはり、15人ほどの行列が並んでいた。
店構えは、ラーメン屋とは、程遠い。どこかの隠れ家的な日本料理屋を髣髴させる店構えは、こだわりを感じる。おそらく、和をイメージしたらーめんが、底流に流れているコンセプトなのだろうか。
 並んでいる客層は、やはり、学生風の人が多い。女性同士でもきていることは、注目に値する。とにやんは、いつも「女性同士で気軽にこれる店は売れる」との考えをもっている。もちろん、らーめんの世界は、男性ばかりが並んでいるギトギトの脂ギッシュなお店もたくさんあるが、食べ歩きの経験上、女性同士が気軽に入れるお店で売れてないお店はないのではないか。女性客のハートをキャッチできるらーめんやは、生き残って行けると確信する。
 
 

 さて、店内に入ると大きすぎず、10名程度のカウンターのみだ。あいにく、渡邊氏は、厨房にたっていない。店内は、ヒーリングの音楽が流れ、渡邊の世界へと客をいざなう。
 とにやんは、らーめんに味玉を注文する。しばらく、作り手の仕事振りを「「じぃ~」と観察する。ここもとにやんが大好きな厨房丸見えのリングサイドだ。作り手にとっても、らーめんを作る過程を見せることは、リスクをともなうとともに、緊張感も走るはずだ。その中で、作られるらーめんは、格闘そのものであり、とにやんは、汗すら飛び散ってくるリングサイド際で、その真剣勝負を固唾を飲んで見守っているのだ。手際のよさは、さすがに行き届いているように感じた。
 

 さて、らーめんがでてくる。香りは、まさに魚介系。もう。目の前に出てきただけで、体がらーめんを欲しているのが良くわかる。今はやりのらーめんだ。おそらく渡邊氏が食べ歩く中で、日本人のこころをくすぐるのは、魚である。やはり、和に帰結するとかんじたのだろうか。とにやんも食べ歩く中で、魚介系のおいしいらーめんが時代の流れとは感じていた。ここの味は、どんなだろう。一口スープをすする。「うん。めちゃうまい。様々な素材が見事な調和で一杯を作り上げているな。」ただ、他で食べたことがあるような気がする。「もちもちの木」を少しライトにした感じの印象を受けた。他にはない味が食べれるとの印象をつよくもっていったのが過剰な期待となった。卵は、最高だ。ここの卵はめちゃめちゃうまい。メンマも大ぶりで、このこりこり感のあるうまみのあるメンマは、絶品だ。これも高はし@飯田橋のメンマに似ている気がする。
 美味しくいただけたので、スープも全て飲み干す。うまかったっす!
ただ、ここのお店。常に向上し、常に挑戦しているお店である。自分の味が受けるかどうか。このお店を出してアンテナを張っている。いまでも完成された洗練された味である。常に高み高みを目指し、更なる向上を目指してもらいたい。
 現時点における最高峰のらーめんやの1つであることは間違いない。

渡なべ
最寄駅: 高田馬場  
住所: 東京都新宿区高田馬場2-1-4
早稲田通りを早稲田方面へ。明治通り1本手前(焼肉もくもくの角)の路地を左に入るとすぐ右にあります。
営業時間: 11:00~19:00(麺切れで早く終わることが多い。)
休日: 日曜
メニュー: ラーメン700円 チャーシューメン950円

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投稿者 toniyan : 22:15 | コメント (3) | トラックバック

2003年02月06日

ノーテンファイヤー5

 開拓店1軒 雨

 今年の初頭のある日、かなやんと引越し作業で夜の9:00ごろに、久々にあの早稲田のお店へと向かった。インパクトのある店としては、5本の指に入るだろう。
 

 そのお店の名前は、「早稲田つけ麺 高木や」だ。ここのお店は、特にらーめん雑誌に頻繁にでるわけではないがインパクトは、ぴか一だ。
 刺激が欲しいときにこのお店に訪れるといい。ここのお店の特徴は、めちゃめちゃ辛いということだ。しかもつけ麺専門店でありながら、みそをベースにした「辛味噌つけ麺」がメインときている。ここのご主人実は、あの激辛らーめんで知られる「蒙古タンメン 中本」の味にみせられ独自に開発したのだ。インスパイヤ系に属するといえる。(中本のコメントは、旧サイトの2000年11、12月に掲載。はよインポートせねば。汗))


 さて、雨の中、かなやんとともに、このお店に行くと、学ランをきた大学生で店内は、満杯。早稲田の応援団がきていた。彼らの食べている姿をみているとみるみる顔が赤くなっていることがわかる。
 15分くらい待ち、席につく。「かれ~」と学生の声が聞こえてくる。辛みそつけ麺と定食を注文する。定食とは、麻婆豆腐とご飯がついていて、後で、つけ麺の汁と麻婆豆腐を混ぜてご飯を食べるためだ。

  


 さて、つけ麺がでてくる。麺は、あいかわらずこしのありそうな麺だ。まず、何もせずそのまま1本麺をすする。甘味があり腰もありうまい。つけ汁につける。「ぐふぅっ!」辛すぎて、むせる。きたぁ~。相変わらずのこの味にひっさびさに目が血走る。目から星が飛び出しそうなからさだ。かなやんは、無言で食べてる。食べながら胃の中が燃え始め、脳天から火が噴出しそうだ。いや~辛い。でも、なんとも病み付きになる味だ。
 汗をかきかきなんとか完食。たらこ唇になり、口の感覚がなくなった。いやはやすごい刺激の有るらーめんだった。


早稲田つけめん 高木や
最寄駅: 早稲田  
住所: 東京都新宿区馬場下町9  
営業時間: 11:30~21:00頃
休日: 不定休
メニュー: 辛子みそつけめん600円 ゴマしゃぶつけめん600円など

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投稿者 toniyan : 18:00 | コメント (8) | トラックバック

2003年02月05日

らーめん界に新風を巻き起こすらーめんや

新規開拓店1軒 雨

 らーめん激戦区が多い中で、その中でも超激戦区の場所が幾つかある。その1つが、「池袋だ」昔からの老舗「東池袋 大勝軒」をはじめその弟子の「ごとう」、蒙古らーめん「中本」の支店や新店がぞくぞくと殴り込みをかけてきている。その中で、他店と差別化を図り、注目を集めているお店がある。

 そのお店の名前は、「二天」。このお店は、あの有名な「麺屋 武蔵」の山田氏がプロデュースしたお店としても有名だ。武蔵系では3軒目にあたる。
 昨年に、とにやんは、「二天?」ってなんや。どんならーめんやろうとわくわくさせながら、雨の中、土曜日、仕事終わりに一路、池袋へと向かった。
 駅をおり、お店への道中には、「光麺」や「ばんかららーめん」「無敵家」など石を投げれば、当たるくらいにらーめんやがあちこちに点在している。本屋のジュンク堂の脇の商店街に入ると突如として、行列ができている。
 雨にもかかわらず、10人ほどの人がならんでいた。とにやんもその後ろに並び、順番をまつ。概観は、これといって、特別目立つわけではないが、客層は、どちらかというと若い10代~20代が多い印象を受ける。


 さて、15分ほどして店内に入ると、カウンター席に座る。カウンター席より、厨房が見えるつくりは、とにやんは、大好きだ。作り手と食べ手の真剣勝負がそこで行われるからだ。とにやんは、いつも厨房の見えるカウンターに座るとうきうきする。真剣勝負な場面がいつも"ライブ"で見れるからだ。まさに真剣勝負のリングサイドを目の前で、見ることによって、その現場の臨場感がリアルタイムで伝わり、作り手の動作が、皮膚を通してびんびん伝わってくる。勝負師の息遣いが聞こえてくるのだ。
 湯の切り方から、麺の湯で時間、具ののせかたなどに取り組む姿を見ると、「気持ち、はいってんなぁ。」と思う。どの世界でも、気持ちの入っている仕事をしている人の姿を見ることは、気持ちいいものだ。
 さて、らーめんだが、ここのらーめん丼は、やや小ぶりだ。山頭火とさしてかわらないかもしれない。女性でも十分に食べれる量だ。とにやんは、玉豚天らー麺を注文。スープをすする。特に際立っているわけではない。「武蔵」プロデュースだが、味は全く違う。やさしい味わいのスープ。同じなのは、店員さんの気持ちいい対応だ。麺もちぢれの細めんだ。しかし、ここのお店の特筆すべきところは、だ。
 なぜ、店名が「二天」なのかがわかった。「チャーシューと卵2つとも揚げてある。」のだ。2つの具が天ぷら状態になっているのだ。(通常の天ぷらとはちょっと違う。)まず、チャーシューを一口「ガブリ」。これがなかなかいける。青海苔が表面にふってあり、チャーシューにかぶりつくとその香りが口の中に広がってくる。へーさすがだ。このアイデアは、なかなか湧いてくるものではない。ほかではもちろん食べたことはない。食感、香りが今までになく、肉のうまみがこの中にぎゅっと閉じ込められている。お次は、卵。一口「ガブリ」。これも面白い食感。表面は、かりっとしていて、中は、卵。おもしろいなぁ。
 常に、山田氏の視点は、いままでにないもの。既存の枠にとらわれないものを繰り返し世に送り出している。常に自身の中で挑戦をしているのかもしれない。今後とも新風を巻き起こすであろう山田氏の動向は、注目していきたい。



二天
最寄駅: 池袋  
住所: 東京都豊島区南池袋3-14-12
東通り商店街を入り右側
営業時間: 11:30~14:30、17:30~21:30 
日曜は16時迄  
休日: 無休
メニュー: 豚天らー麺750円 玉豚天らー麺850円

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投稿者 toniyan : 12:54 | コメント (0) | トラックバック

2003年02月04日

東京東部の薫り高いらーめんや

 らーめんを食べ始めたころに、こんなうまいらーめんがあるのかと衝撃をうけたことがある。それは、ひっそりと小岩の町にあり、駅から少し離れた線路沿いに地域に根を張っている。

 そのお店の名前は、「満天」。このお店のらーめんを食べたときのインパクトは、いまでも忘れない。
 とにやんがらーめんを食べ初めて、まだ10軒くらいのときにこのお店にめぐりあった。このお店の概観は、どこにでもある何気ないらーめんや。概観だけでは、どこにでもあるらーめん店と大差はない。いや、逆にこのお店は、うまいんかと思うくらい小さいこじんまりとしたお店だ。
 そのお店に、昨年12月に、久々に訪れた。東京の自宅から松戸へ向かう最中にちょうどお昼にたちよったのだ。相変わらずの概観にほっとしながら、変わらない味を提供しているか期待と不安がとにやんの中で入り混じる。数多くのらーめんやは、マスコミに紹介され、忙しくなると味を落とす傾向があるからだ。

 ガラガラと暖簾を掻き分け店内に入る。店内は、すでに満杯。とにやんは、しばらくたってまつこととなった。その間、店内の様子を観察する。相変わらずの家族一体となってお店を運啓しているその光景は、非常にあったかくほほえましいくらいだ。昭和のよき面影を垣間見るようだ。ご主人とそのご両親の3人でお店を切り盛りしている。人のやさしそうな家族が一生懸命らーめん丼一杯の中に命を吹き込み、芸術の域までらーめんを昇華させている。真剣さと誠実さが伺える。
 ここのらーめんの特徴は、醤油ベースのスープに揚げネギの芳しい香りが食欲をそそり、誰もが一度食べるとその魅力にはまってしまう一杯だ。とにやんは、ここのらーめんを東京東部のラーメン屋の中でも、コストパフォーマンス、味ともに、かなりハイレベルなラーメンと思っている。

 


 揚げネギのらーめんは、都内にも数多くあるが、台湾風のものが多く、ここのように、さば節、平子産の煮干などの魚介系の和風の揚げネギを使用し、まったりとした甘みをかもし出しているハイレベルなお店は、とにやんの知る限りあまり多くない。
 その味を堪能できると思うだけで、こころがうきうきしてくる。
 さて、そうこうしているうちに席があいたので、カウンターに着き、揚げネギラーメンを注文する。どんぶりがとにやんの目の前に出てくると鼻腔を伝って脳天にあのうまみのある香ばしい揚げネギのにおいがが充満する。この時点で、とにやんは、その香りにノックアウト。余計な心配は、吹き飛んだ。まず、スープをすする。「うまいっ!」とにやん好みの濃くと切れを兼ね備えたパンチの効いたスープだ。「いや~。」唸った。(周りから見たら奇異に思うくらいな声を出してしまった。)
 そして、麺をいきよいよく「ずるずるっ」とすすり、口の中にスープと一緒につるんとした麺を滑り込ませる。この麺がまたうまいのよ。うまい。ここのご主人。あの名店「若竹」で修行し、麺は、あの浅草の老舗「来集軒」から取り寄せている。そこに、自分独自でアレンジした「揚げネギ」が加わる。美味しさの「トリプルパンチ」だ。修行したものを単に踏襲するのではなく、よりおいしいラーメンを追求し客に提供していることに脱帽する。
 ここは、スープ、麺のみならず、具もかなりのレベルだ。チャーシューは、箸でつまんだだけで、ほぐれてしまう。来るたびに、チャーシュー麺にしようかいつもなやんでしまうくらいだ。味玉もデフォルトでついてくれることがうれしい。ここの味玉も絶品だ。卵をつまむと弾力がありうまさが伝わってくる。箸で二つに割ると中から、「とろ~」と黄身があふれ出てくる。半熟だ。これは、絶品ですよ。記憶によれば、たしか、小岩の裏路地の名店「三五郎」より、学んだはずだ。
 ここのらーめんは、昭和のよき雰囲気を残し、どこか郷愁を感じつつ、新世紀に相応しいらーめんを創造するために、日々挑戦しつづけているファイティングスピリットをもっているそんな数少ないらーめんやの1つだ。
 
揚げネギラーメン 満天
最寄駅: 小岩  
住所: 東京都江戸川区北小岩1-1-11  
営業時間: 11:30-14:30、17:30-23:00  
休日: 日曜
メニュー: 揚げネギラーメン(味玉入り)600円 
味噌ラーメン600 タンメン600円など

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投稿者 toniyan : 08:39 | コメント (2) | トラックバック

2003年02月02日

10万人が選ぶおいしいラーメンやベスト99の頂点にたったお店

新規開拓店1軒

 とにやんが食べ歩く中で、ふられたお店がいくつかある。(ふられたお店とは、定休日でないのに、お店の都合によりあいてないことをいう。)
 その中で、とにやんが、5度もふられたお店がある。そのお店は、今回、10万人が選んだおいしいラーメン屋ベスト99の栄えある1位に輝いたお店だ。この番組は、31日に紅白、イノキボンバイエの裏番組として5時間もの特番が組まれていた。もちろん、我が家でもうんも言わさず、「らー特」を見て年をあけた。
 

 その番組で1位となったお店だ。いままでのテレビや雑誌での露出度は、他のお店に比べれば高くない。そのお店が急にスポットがあたった。正直びっくりした。
 そのお店の名前は、「俺の空」。このお店は、高田馬場にある。高田馬場といえば、学生の町であり、多くの有名ならーめん店がひしめいているらーめん激戦区である。
 しかし、このお店、他の有名店がバトルしている場所から少し離れた線路沿いにに、ひっそりと店を構えている。



 とにやんは、この特番を見る前にたまたま6回目の試みでこのお店のらーめんをいただくことができた。
 「俺の空」といって、すぐ「あれ~。漫画のタイトルと一緒や~。」とおもった人は、20代後半以上の人だろう。わからない人は、「サラリーマン金太郎」を書いた作者と一緒だといえば、すぐにわかるだろう。その作者に魅せられお店の名前をつけたそうだ。しかし、店内には、それらしき漫画のものは、まったくない。どちらかというとウッディーな雰囲気と白い壁があり特に目立ったものはなにもない。無口にもくもくとお兄さんがらーめんを作っている。そんなお店が実は、今回1位になったのだ。1ついえることは、納得をするまでお店を閉め、納得のいくスープができなければ、決してお店をあけなかった。単なる経費のことだけ、売り上げのみをかんがえていれば、食材の経費もかかり、多少スープの出来が悪くてもお店をあけるだろう。しかし、ここのお店は、そうではない。あけないのだ。一時期、納得がいかず、しばらく閉めたままの時期もあった。それまでして一杯にかけるらーめんへのこだわり、思い、情熱がいまの味をつくりあげ、お客さんのハートをがっちりキャッチしたのである。とにやんは、スープ作りがうまくいかないとき、お店が開いていないときに5度もふられてしまったのだ。


店先には、豚そばとかかれた、円柱状のちょうちんがぶら下がっている。ここのラーメンは、豚そばとよんでいる。背脂をふってあるが、しつこくなくこくを兼ね備えているスープ。非常にたべやすい。スープには、細かい刻んだたまねぎも入っていて、甘みを加えている。また、たまねぎのシャキシャキ感が食べるごとにこのラーメンのうまみをまし非常によい。麺も中太いちじれめん。このスープによくあっている。チャーシューもさすがに豚そばとメニューの冠に豚の名前がつくだけのことはある非常にうまい。


 私が訪れたのは、放送前だったかが、今はまだ、大行列だろう。大行列でも変わらぬ味を提供しつづけてくれることを今後ともきたいしたい。

俺の空
最寄駅: 高田馬場  
住所: 東京都新宿区高田馬場4-2-31
営業時間: 11:30-22:30  ※しかし、時間前にスープ切れになることが多い。
休日: 日祝休み
メニュー: 豚そば650円 豚めし150円

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投稿者 toniyan : 00:16 | コメント (2) | トラックバック