とにやんのらーめん食べ歩き日記

2003年02月26日

地獄から復活してきた男のらーめん

新規店
「山形らーめん?」このらーめんのサウンドを聞いたことがない人が大半だろう。とにやんは、最初「新庄ラーメン」が進出してきたと勘違いしていた。
 このご主人がつくるらーめんは、苦闘の連続だった。

 「天童」。いまよりずっとマイナーであった山形らーめんを全国区にすべく、ラ博(新横浜らーめん博物館)へPRに直接ばしばし行ってしまうほどの情熱の持ち主であり、このらーめんを愛している。山形ラーメンを全国区へと押し上げるために日々奮闘してる。
 東京に進出するも二度の交通事故にあい、閉店しなければならなくなる。テレビでは、“日本一不幸ならーめや”との自分の意に反するレッテルを貼られるなどで有名となった。しかし、持ち前のガッツで、この店は、這い上がってくる。
 とにやんは、このお店には、なかなかこれなかったが、仕事でこちらに来たこともあり、思い切って立ち寄ることにした。あと、まえまえから、メンズクラブ副会長のでにぃさんより、ここの評判は、聞いていたので、「ここのらーめんたべたい!」との思いはつのっていた。。
 最寄の駅は、聖蹟桜ヶ丘だが、総本店のこのお店まで結構あるく。15分から20分程度あるいただろうか。大通り沿いにしばらく歩くと、突如現れるらーめんや。
 店構えは、いわゆるこだわりをもったウッディーな感じや和を思わせる店構えというものとは、まったくの無縁だ。山形の天童市といえば、将棋が名産だ。その将棋をあしらった絵のデザインが看板に描かれている。このデザインからも郷土への思いがあふれている。お店の周りには、特に駐車場があるわけではない。駅からも少し離れている。しかし、ここは、常連がしっかりついていることからも、味の確かさが伺える。
 店内に入るとなんともほんわかした雰囲気のお店だ。テーブル席が多く、家族でわいわいこれるような感じの店内。特にあえて、流行の装飾はしていない。というよりは、田舎のどこか懐かしい雰囲気をもった懐かしい感じといったほうがあてはまっている。このようならーめんやは、家族団欒のための場所を提供している。とかくいまの新しいらーめん屋は、カップルなど若い人を焦点としたお店が多い。最近では女性どうしても来店できるらーめんやも増えているが、家族団欒できる雰囲気は、殺伐とした今の世の中では、オアシスなのかもしれない。とにやんは、この先に、ユニバーサルなバリアフリーなお店が今後増えることを期待している。


 さてさて、シンプルにらーめんを注文する。出てきたラーメンは、みためなんら普通のらーめんとかわらない。しかし、スープを一口すするとあら不思議。非常に独特な味だ。豚骨、地鶏・かつお節・煮干しなどから取った個性的な味で、見た目よりパンチのある味だ。しかも、これらの食材は、すべた山形産にこだわった一杯となっている。もちろん、麺も山形産。ほっとする一杯だ。近くに寄ったときは、立ち寄りたい多摩地域の名店の1つだ。

山形ラーメン天童 総本店 
http://www.tendo-ramen.com/
最寄駅: 聖蹟桜ヶ丘、永山  
住所: 東京都多摩市関戸6-6-16
鎌倉街道沿い
営業時間: 11:30~1:00 日祝22時迄  
休日: 月曜
メニュー: 天童中華そば600円 天童鶏中華650円 天童鶏そば650円 からみそラーメン750円など

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