とにやんのらーめん食べ歩き日記

2003年02月05日

らーめん界に新風を巻き起こすらーめんや

新規開拓店1軒 雨

 らーめん激戦区が多い中で、その中でも超激戦区の場所が幾つかある。その1つが、「池袋だ」昔からの老舗「東池袋 大勝軒」をはじめその弟子の「ごとう」、蒙古らーめん「中本」の支店や新店がぞくぞくと殴り込みをかけてきている。その中で、他店と差別化を図り、注目を集めているお店がある。

 そのお店の名前は、「二天」。このお店は、あの有名な「麺屋 武蔵」の山田氏がプロデュースしたお店としても有名だ。武蔵系では3軒目にあたる。
 昨年に、とにやんは、「二天?」ってなんや。どんならーめんやろうとわくわくさせながら、雨の中、土曜日、仕事終わりに一路、池袋へと向かった。
 駅をおり、お店への道中には、「光麺」や「ばんかららーめん」「無敵家」など石を投げれば、当たるくらいにらーめんやがあちこちに点在している。本屋のジュンク堂の脇の商店街に入ると突如として、行列ができている。
 雨にもかかわらず、10人ほどの人がならんでいた。とにやんもその後ろに並び、順番をまつ。概観は、これといって、特別目立つわけではないが、客層は、どちらかというと若い10代~20代が多い印象を受ける。


 さて、15分ほどして店内に入ると、カウンター席に座る。カウンター席より、厨房が見えるつくりは、とにやんは、大好きだ。作り手と食べ手の真剣勝負がそこで行われるからだ。とにやんは、いつも厨房の見えるカウンターに座るとうきうきする。真剣勝負な場面がいつも"ライブ"で見れるからだ。まさに真剣勝負のリングサイドを目の前で、見ることによって、その現場の臨場感がリアルタイムで伝わり、作り手の動作が、皮膚を通してびんびん伝わってくる。勝負師の息遣いが聞こえてくるのだ。
 湯の切り方から、麺の湯で時間、具ののせかたなどに取り組む姿を見ると、「気持ち、はいってんなぁ。」と思う。どの世界でも、気持ちの入っている仕事をしている人の姿を見ることは、気持ちいいものだ。
 さて、らーめんだが、ここのらーめん丼は、やや小ぶりだ。山頭火とさしてかわらないかもしれない。女性でも十分に食べれる量だ。とにやんは、玉豚天らー麺を注文。スープをすする。特に際立っているわけではない。「武蔵」プロデュースだが、味は全く違う。やさしい味わいのスープ。同じなのは、店員さんの気持ちいい対応だ。麺もちぢれの細めんだ。しかし、ここのお店の特筆すべきところは、だ。
 なぜ、店名が「二天」なのかがわかった。「チャーシューと卵2つとも揚げてある。」のだ。2つの具が天ぷら状態になっているのだ。(通常の天ぷらとはちょっと違う。)まず、チャーシューを一口「ガブリ」。これがなかなかいける。青海苔が表面にふってあり、チャーシューにかぶりつくとその香りが口の中に広がってくる。へーさすがだ。このアイデアは、なかなか湧いてくるものではない。ほかではもちろん食べたことはない。食感、香りが今までになく、肉のうまみがこの中にぎゅっと閉じ込められている。お次は、卵。一口「ガブリ」。これも面白い食感。表面は、かりっとしていて、中は、卵。おもしろいなぁ。
 常に、山田氏の視点は、いままでにないもの。既存の枠にとらわれないものを繰り返し世に送り出している。常に自身の中で挑戦をしているのかもしれない。今後とも新風を巻き起こすであろう山田氏の動向は、注目していきたい。



二天
最寄駅: 池袋  
住所: 東京都豊島区南池袋3-14-12
東通り商店街を入り右側
営業時間: 11:30~14:30、17:30~21:30 
日曜は16時迄  
休日: 無休
メニュー: 豚天らー麺750円 玉豚天らー麺850円

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投稿者 toniyan : 2003年02月05日 12:54 | トラックバック
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