「あらよっ」と威勢のいい声が聞こえてきそうな浅草。そんな場所に、おいしいらーめんやがある。下町の情緒豊かな町並みが色濃く残るこの場所にそのお店は、力強く息づいている。
浅草といえば、浅草寺。その周りには、人力車や威勢のいい江戸っ子、あと外人をイメージする。ここ「与ろゐ屋」は、そのイメージをこわさずに、その町並みに溶け込んでいる。
とにやんが、このお店に、初めて訪れたのは、まだ、食べ歩いて30軒にもみたないころであったろうか。このお店のらーめんの味に、びっくりした。いまでこそ、ゆずをつかったらーめんは、そころじゅうにあるが、その新鮮さにびっくりした。
昨年、久々にこのお店に訪れた。もうすぐ千葉を離れることもあって、東京東部にはなかなかこれないかなと思っていたからだ。
浅草寺の仲見世どおりをとおり、少し右手に入ったところにこのお店はある。久しぶりにも関わらずお店の概観は、この町にイメージどおりのお店となっている。店内は相変わらず落ち着いた雰囲気。大きすぎず狭すぎず。とにやんは、ここの雰囲気がなぜか落ち着くのだ。
さー久々なので、ビール+チャーシューつまみと餃子をいただく。ここのつまみがあぶっていてやわらかくおいしい。餃子は、和風。結構うまい。にんにくを使用していない珍しい餃子。だが、ちょっと高め。
しばらく、お店の人と久しぶりに来たのでお話し、引っ越すことを告げる。雑談を しばらくしてから、玉子らーめんを注文。相変わらずいたってシンプルな見た目に、とろけそうなチャーシューと味玉。香りは、相変わらず心地よい。スープをすする。うまい。う~ん。でも、ゆずの香りがあまりしないのが残念。麺をすするとスープとよく絡む。絶妙なバランスだ。あったまるなぁ。平打の自家製麺は、食感は、非常においしく心地よい。
とんこつ、ひな鶏、野菜数種類などを長時間に混む。それに、鰹節、煮干を加える。煮干は、千葉九十九里の鶴岡さん宅の煮干を活用している。生産者の顔が見える。目指すは、昭和30年代の懐かしい味だそうだ。そのために、日々向上しているらーめんやのひとつだ。
与ろゐ屋
最寄駅: 浅草
住所: 東京都台東区浅草1-36-7
仲見世通りと伝法院通りの交差点近く
営業時間: 11:00~20:30
休日: 無休
メニュー: 名代ラーメン650円 ざるラーメン650円 チャーシューメン900円