数年前、水道橋に、尾道らーめんができた。多くの雑誌に掲載されていまではすっかり有名となったが、専修大学の学生などでいつも満杯だ。はじめは、ここの西口店だけだったが、東口にもお店ができている。また、門前仲町付近の深川店もある。
久々にこのお店へこの間、かなやんと一緒に夜中車でいってきた。正直、かなやんは、関西出身なのでこの味があうかどうかわからなかったが、東京人向けにアレンジされこってり感をましているここの尾道らーめんを食べに向かった。
ここのらーめんは、「尾道らーめん 麺一筋」。ここのらーめんは、アレンジされて入るが、麺、食材ともに、尾道から取り寄せている。ある意味、東京で尾道らーめんが進化した形となっている。
お店の店構えは、かなり目立つ。看板が結構おおきい。店内に入ると尾道のポスターや芸能人やスポーツ選手の写真が飾ってありこのお店の人気の高さと尾道への思いが店内にあふれている。久々にきたので、名刺がかわっていた。(とにやんは、らーめんやの名刺を集めている。)ゆえに、もらっておいた。
普通のらーめん+ご飯を注文。テーブルには、御飯用のふりかけやおしんこがおいてある。しばらくして、らーめんが。ひっさびさのらーめんは、尾道の特徴であるミンチした背脂がぷかぷかとスープに浮いている。スープをすする。おー。うまい。口の中に瀬戸内でとれた小魚の香りが広がる。東京人向けにこってりしているが、味は東京ラーメンとはまったく異なる。独特の味だ。麺をすする。もっちりしていて美味しい。かなやんもかなり満足しているようだ。本来は、他のらーめんやに行く予定であったが、ここで正解だった。また、行きたいお店の1つです。
尾道ラーメン 麺一筋
最寄駅: 水道橋
住所: 東京都千代田区三崎町3-1-18
営業時間: 11:00~22:30
休日: 無休
メニュー: ラーメン600円 チャーシューメン800円など
先日大阪へ。人の良い方ほど早く亡くなるとは、よく言われたものだ。大阪でお葬式にでた。盛大なお葬式で多くの方がきていた。このお葬式をみてもこの方の生前の人徳が良く分かる。とにやんは、生前この方に大変おせわになった。
その人の生きている証は、残されたもの達の生き方でその方の生きていた証が残される。とにやんがんばらねば。自分らしくいききらねばとおもった。
さて、大阪からの帰り。久々の大阪だ。朝からご飯を食べていなかったこともあり、かなりおなかがすいていた。らーめんを食べて勢いをつけて帰ろうとおもった。大阪では、揚子江、神座、作ノ作を食べている。他にはどこがあったかなと。おーこの時間であればあそこしかないなと思い新深江へ。
駅から7,8ふんしたところにこの「住吉」がある。以前、一度ここへ訪れたが休みやった。
昔からあるまちのらーめんやといったところだ。さて、てんないにはいる。8席の席は、お昼をはずしたけど満席だ。なかなかの人気だ。ちょうど1席だけあいた。らっきー。
お店を切り盛りしているおばちゃんと娘さんのいきは、素晴らしい。麺をゆでるおばちゃんのタイミング。娘さんのお客さんに注文をとりだすタイミング。経験がなせる業だろう。
来るお客さんは、常連の人が多いだろう。めっちゃ漫才が客とお店の人との間で交わされている。
おばちゃんのつくるらーめんをみてるとどうも醤油にお湯を入れているだけにしか見えない。千葉の竹岡式のらーめんを思い出す。さてさて、どないらーめんがでてくるんやろ。
しばらく待つとでてきたでてきたらーめんが。
みためは、あっさり醤油だな。これ。めんがめちゃめちゃふっといな。これであうんやろか。すーぷをすする。あらま。この味。結構こい。醤油を飲んでいるように濃い味だ。大阪にしてはめずらしいかもしれない。麺をすする。これは、なかなか硬い超極太の腰のある麺だ。そぼくなスープ(しかし醤油の味は濃い)に腰のある麺は、なかなかなうまいです。チャーシューの豚くさい味がまた郷愁を誘う。これで、450円だ。ワンコインでおつりがくるとは、素晴らしい。昭和のよき時代にタイムトリップしたように感じる瞬間でした。古いものが新しい。温故知新だ。これからも守っていってもらいたいらーめんの味だ。
住吉(新深江)
住所:大阪市東成区深江南3-20-8
メニュー:中華そば450円
営業時間:9:00~18:00ごろ
休日:日・第3火
「あ~めっちゃまずぅ。」
この言葉は、渋谷へ健康診断のために、ある場所へ訪れて全て検査がおわってから思わず、口を突いて出てきてしまった言葉だ。バリュウムを飲んで、胃が重くなっていた。
朝昼食べずにいただけに、おなかすいてるんだが、胃が重いいやーな感じだ。
「おーし。こーなったら、うっまいらーめん食べてやる。」
渋谷駅身辺をふくめて、未食店、新店をとにやんの頭に搭載されている“らーなび”で“一発検索”。「よーし、この前、6月17日にオープンしたばかりのあの店のらーめんを食べに恵比寿へむかうか!」とにやんは、重い胃を引きづりながら、電車へと飛び乗る。
恵比寿へ到着する。渋谷橋方面へと向かう。徒歩約3分ぐらいだろうか。お店の目の前に。このお店の名前は、「AFURI」。このお店の周りは、山頭火や東京の尾道ラーメンの草分け的存在である萬友など、名のとおったラーメン屋が多い。この地域へと殴り込みをかけたこのらーめんやは、どんならーめんややろと思われるかもしれませんが、実は、田舎にもかかわらず、長蛇の列が並ぶ「ZUNDO BAR」と「中村屋@大和市」を手がけた中村氏の都内進出第一号店なのだ。
この話を聞いたとき、武者震いをした。両店ともに、都会でない地域にもかかわらず、長蛇の列。あっというまに麺切れ、スープ切れで終わってしまうというらーめんなのだ。これらのらーめんやの若き天才中村氏がお店を恵比寿に出したというのだから、とにやんはいてもたってもいられない。重い胃袋もなんのそのなのだ。
さて、お店の前にたつ。おやおや。このお店。絶対にらーめん屋にみえません。どのこカフェ?って感じのつくりです。店内に入ると、醤油ラーメンと塩ラーメンしかないです。とりあえず、今回は、塩らーめん+味玉を注文。店内に入るとおばあさんが,2人。丁度たべおわったらしく。「おいしかったよ。ほら、」と全部スープまで平らげたらーめん丼を店員さんにニコニコしながらみせている。この時点でとにやんは、これは間違いなくうまい。70歳くらいのおばあさんまでうならせるその味とはどんならーめんなのだろうか。
でたきたらーめんは、非常にすっきりとした感じのらーめんだ。のっている味玉は、素晴らしい。デフォルトで半分ついていることを知らず、頼んだので1個半。見た目の黄身は、半熟で、琥珀色。非常にうまそう。
スープを啜る。おー。これは、いままでに経験したことのない、奥行きと深みを感じる塩だ。うまい。参りました。うまいっす。麺をすする。非常に細い麺ながら、固めだ。よくスープと絡みうまい。チャーシューは、あぶっていて、うまみがギュッギュッと詰まっている。味玉は、卵の黄身まで味が良くしみていてうまい。
麺と具とスープの相性が抜群だ。恐るべし中村氏。たしかに、よく考えれば、塩をメインにしてるうまいらーめん屋は、とにやんの知る限り恵比寿にはない。その意味からもマーケティング戦略上非常にうまいねらいだ。しかもこれだけ美味ければ、徐々に口コミでひろがるだろう。
楽しみだ。
AFURI
最寄駅:恵比寿
住所:渋谷区恵比寿1-1-7
Tel 03-5795-0750
渋谷橋方面にいって、川の手前を右に曲がってすぐ
メニュー:醤油らーめん750円、塩らーめん750円
掲示板の書き込みで、きよかずさんが、阿佐ヶ谷にあるらーめんやを紹介してくれた。そのお店に行ってみようと先日たちよった。そのお店は、JR阿佐ヶ谷駅から、しばらく歩き、商店街とは、まったく無縁の住宅街に突然現れるらーめんやだ。
お店に行くまえに、HPをちぇっく。口上が最初に述べられている。とにやんの最初の感想は、自分で自分のらーめんをこれだけほめているHPもあまりない。とにやんは、おもった。よっぽどの「勘違いなお店」(いわゆる能書きばかりが店の前に多く実際はうまくないらーめんやか、「確たる自信のあるお店」のどちらかだろうと。
そのらーめんやの名前は、「みさき」だ。半分不安が残りながらも、早速、地図を握りしめて、現場へと急行する。結構、駅からは、離れている位置にある。少なくとも人通りの多い商店街からは、最低でも5,6分は、離れているか。このお店は、概観は、非常に落ち着いている感じだ。派手な看板があるわけでもなく、「味で勝負しているぞ」との意気込みがかえって、派手さがないゆえに、とにやんには、心意気がよくみえてくる。
さて、店内に入るとお蕎麦屋さんのような感じのする店内。この住宅街にはぴったりな質素な雰囲気。お店には、3人の店員さんが。とにやんは、一日30食限定のさざえ飯と醤油ラーメンを注文。しばらくして、サザエ飯が。おーこれがさざえめしか。なるほど。面白い、ご飯は、磯の香りが高く食欲をそそる。うまい具合に、サザエの殻にたかなを入れて、上手に飾りつけもしている。ここのさざえは、伊豆大島よりの直送だそうだ。一口ご飯をぱくり。う~ん。口の中に磯の香りがふわっと広がる。なかなか美味しい。
さー。メインディッシュであるらーめんが目の前に。あっさりかんじのらーめんだ。スープをすする。なるほど、あっさりとしながらもあきさせないらーめんだ。最近は、無化調のらーめんやが増えているが、傾向としては、このらーめんもそうだろうか。素材を大事にし、その味を引き出すためのスープ作りをしていることが良く分かる。住宅街にあり、地域の人たちが気軽にしかも、毎日たべてもあきない、ついつい食べてしまう。お店によってしまうらーめんだ。しかしながら、インパクトがあるわけではない。ゆえに、このらーめんは、かつての日本経済のような右肩上がりの急激な曲線を描くことはないかもしれないだろうが、じっくりと持続的な発展を遂げ、継続的に地域から愛されるらーめんやとなるのではないかと感じる。広い層(特に、30代後半の人たちには受けるあじかもしれない。)に受けいれられる味だ。特に、女性にもこの優しい味は、うけいれられるかもしれない。
このスープは、麺とのマッチングもなかなかよい。チャーシューもなかなかだ。つけ麺がたべたくなってきたなぁ。今度は、つけ麺をたべてみるかな。
ここを紹介してくれたきよかずさんに感謝感謝!
今日は、仕事で成田へ。1日中この近辺にいたので、昼は、らーめんを食べに行こうと計画を立てていた。
いままで、千葉のらーめんといえば、千葉の市川、松戸、柏、船橋と東京よりのらーめんを中心に、房総の竹岡式のらーめんや九十九里近くのらーめんを食べる機会は多かったが、なかなか千葉の成田のらーめんを食べる機会に恵まれなかった。
今回は、この地域で、東池袋系の大勝軒の味が堪能できるということで、このお店へと向かった。
成田空港駅から、隣の成田で下車。バス停に、つばめの巣が。そこから、バスにのって、住宅入り口下車。その目の前に。「らーめん はじめ」がある。
大通りに面しているこのお店は、車でくる人が多いようだ。店内に入ると非常に落ち着いた雰囲気。券売機は、入口に置かれている。メニューを眺めるとらーめんとつけ麺しかない。さすが、東池袋大勝軒系のお店だ。特化したメニューだ。
店内には、伝説のラーメン職人の山岸氏とともに、大勝軒の前でとった写真が飾ってある。お昼時、店内は、ほぼ満杯。へーと感心する。
とにやんは、券売機で、つけ麺を。久々のつけ麺だ。これからの暑い季節は、冷やしらーめん、つけ麺、冷やし中華が美味しい季節となってくる。
さて、つけのスープと麺がでてくる。麺の量は、思ったよりも少なかった。(大勝軒の量を想像していただけに。)
まず、麺を何もつけずにそのまま食べる。麺のそのままの味と食感を楽しむ為だ。うん。なかなかいけまっせ。つけ汁に麺をつけ啜る。これはなかなか。あっというまに平らげてしまった。自家製麺だけのことはある。食べた後は、もちろん、スープを頂く。これがうまいのよねぇ。
成田の地でこれほど美味いつけ麺が正直食べれると思わなかっただけに、正直びっくりした。
らーめん はじめ
最寄駅:成田駅
京成バス湯川車庫行き 住宅入口下車
住所:千葉県成田市飯田町161-11
営業時間:11:30~18:00 土日祝:11:30~20:00
休:水
恵比寿といえば、恵比寿らーめんが昔あり、香月も有名。らーめんやは、多い。しかしながら、そのどれもが、最近では味が落ちていることは否めない。
そんな中で、数店舗。とにやんの心をくすぐるらーめんやがこの界隈で存在する。そのうちのお店の1つがここだ。恵比寿ガーデンプレイス内でカンファレンスに参加していたこともあり、その内容も充実していたが、今日は朝からここのらーめんでおなかも充実しそうだ。
このお店の名前は、「えにし」。駅の近くながら、あまり目立つ場所にあるわけではないが、ここのお店のらーめんは、非常に繊細かつ素材の味をだいじにするらーめんだ。先代の味とは、ことなるが、その味に引けをとらない味を提供してくれる。このお店があるからこそ、恵比寿のらーめんやの水準がさがらないといっても過言ではないと個人的には思っている。店主は、若干24歳。なくなった先代から店を引き継いだ。すぐ近くには、「激辛らーめん ひょっとこ」もある。
さて、久々の恵比寿だ。大体主要な恵比寿のらーめんやは、すべて食べつくしているがその中でもここのらーめんは、うまい。なぜなら、先代の味を超えることを目標にもがき苦しみながら試行錯誤を繰り返し、常に心と体は前を向いているからだ。ゆえに、とにやんは、このお店を数回訪れた。先代の味を2度ほど。今のご主人で2回。どれも味が違っている。食べるたびに味に深みを奥行きを感じ、唸る。今回は、どうか。そんな思いをしながらお店に臨んだのだ。
さて、いつもどおりの店構え。先代から同じだ。店内に入ると「ひっさびさやなぁ~」と小声で口をついて言葉がでてしまった。店内は、ほぼ満席。とにやんは、正面ど真ん中のカウンターを確保し、ご主人の仕事振りを観察。
しばらくするとラーメンがでてくる。おや。見た目が以前よりこげ茶色になって濃い感じがするな。香りは、う~ん。芳しい。魚の香りが鼻腔をくすぐる。うまそうだ。麺は、ちりちりの中太。スープをすするとたまりません。美味しいです。麺もおいしい。ただ、ちょっと味玉がしょっぱかったかな。とにやんには。あっさりで奥行きがあるなぁ。テーブルにある薬味も入れる。これは、揚げネギ、揚げにんにく、桜海老などが入っている。これを入れる。スープをすするとえびの香りと揚げネギの香ばしさがなんともいえない香りとうまみとなってスープがじわぁ~と体内に浸透していくのがわかる。通常とにやんは、薬味を入れないが、ここは入れると更においしい。味も風味も変わり、最初は、デフォルトで少し食べ進み薬味を入れると一度に二度美味しいらーめんとなる。恵比寿に行かれたらこのお店に行かれると良いかと思いますね。
旨いらーめん喰堂 えにし
最寄駅: 恵比寿
住所: 東京都渋谷区恵比寿南1-8-3
営業時間: 11:30~14:30、18:00-23:00
土曜11:30~スープ切れ迄
休日: 日曜・祝日
メニュー: えにしらーめん600円 しおらーめん600円
HP:http://homepage3.nifty.com/ramen-enishi/index.htm
会社経営、政治家、個人経営者など、初代の財産を受けて、引き継いでいる人たちは多い。匠の技術を継承する老舗もまたしかりである。
先代の心意気を引き継ぎ、時代の風をうまく見極めながら、流れを読み、その風を上昇気流にしながら、どのように受け継いだ技を守り発展させていくか。引き継ぐ者により、更なる飛翔をとげる者もあれば、先代の財産を食いつぶし、時代の波にのまれていく者もいる。
このお店は、2代目だ。このお店は、見事なまでに、初代の心意気を継承し、飛躍し発展させている。先代の味をただ踏襲するだけではなく、二代目オリジナルな味を確立させ、時代の大きな潮流というビックウェーブをうまくとらえ、新たなる時代の声に即応したお店・らーめんの味へと昇華させている。
このお店の名前は、「めん徳 二代目 つじ田」。
このお店の名前を聞いて、すぐ一代目と場所が浮かんだ方は、相当のレベルのラーメニストだろう。とにやんは、この名前は、知らなかった。15年前に初代は、高円寺で相当の実力のあったお店だったようだ。つまり、15年ぶりに今年の2月に千代田区に復活したというわけだ。
ここの2代目は、24歳の若武者である。居酒屋を経営していたそうだ。ラーメンベンチャー起業家といったところか。最近では、20代のらーめんや店主が増えていることも大きな特徴だ。
さて、このようなお店にとにやんは、足を運んだ。しかし、1度目は、見事にふられる。まだ、閉店前にもかかわらず、お店の前の看板は、「スープ切れのため」とのこと。トホホ。ふられるとどうしても忘れられないものだ。「時間を見つけていきたい。このらーめんを食べずにはいられない。いや食べずにはおかない。」とまでおもってしまうとにやんは、見事にらーめんの魔力にはまっている。
日を改めてお店に向かう。こうなるととにやんは、らーめんに恋焦がれてしまう。「どんならーめんなんやろ。写真から想像するに、相当濃厚そうだが、マイルドっぽいな。麺は、どこの製麺会社なんだろうか。いやいや自家製麺かもしれない。う~ん。」こんな感じである。
さて、こんなことを考えているうちにお店の前にたどり着く。お店の店構え「和」が垣間見えるらーめんやのつくりとなっている。車で通ったら、ここがらーめんやと気がつく人はすくないかもしれない。
今日は、お店は、あいてるな。「おーし。」気合十分。店内に入る。食事時の時間をはずしたにもかかわらず、店内は一杯。席は、8席(たぶん)しかない。この席を見る限り、こだわりをもって丁寧に一杯ずつお客さんに提供しているつくりとなっていることが想像できる。
店内を見渡すと1つの疑問が。かなり、古い旭川らーめんの暖簾が。これは、先代のものだろうか。ただ、らーめんをみるかぎりでは、旭川ラーメンだとは、想像はつかなかった。
さて、とにやんは、「2代目らーめん」を注文。しばらくまつ。その間に、麺箱をながめると、カネジン食品となっていた。自家製麺ではないようだ。テーブルをみると。「??おっ。なんだこれは?」黒七味とある。よく見ると京都の老舗のものだ。1700年代前半創業の由緒ある唐辛子だ。とにやんは、木箱に入っている唐辛子を手に取りなめてみると、山椒や青海苔なども入っており、豊かな深みのなる味だ。単に辛いというとんがった味ではなく深みのある今まで味わったことのない唐辛子がおいてある。これにあうラーメンとはどんなものだろうか。
そうおもっているとらーめんが目の前に。おー。これは、良い香りだ。これは、昆布の香りかな。聞くところによると羅臼昆布をはじめ4種類をブレンドしているとのこと。これは、期待できる。スープをすする。いや~。これは、思ったよりマイルドに仕上がっている。スープは、濃厚で舌にまったりとまとわりつく感じだ。魚の強烈な味がズトンと口の中にきて、その後にマイルドな味わいがふわっと口の中に広がる感じだ。
麺をすする。うん。このスープに良くあっている。うまいですよ。チャーシューは、個人的には、少ししょっぱいかな。食べ進むうちに、例の黒唐七味を入れてみる。これまた相性が良い。不思議にも辛さは、増すわけではなく、マイルドが更に増す感じだ。あらら。よくスイカに塩を入れて、甘さを増す効果をするが同じようなことかな。
これからが非常に楽しみなお店であることは、間違いない。初代の伝説を超える新たな2代目伝説の扉を開く戦いが今始まっている。
めん徳 二代目 つじ田
最寄駅: 麹町
住所: 東京都千代田区平河町1-4-11
紀尾井町交差点角。
営業時間: 11:00~13:00、18:00~20:00
いずれもスープ切れ終了
休日: 日曜
メニュー: らーめん680円 二代目らーめん880円など
赤坂。昨年の7月の月末にこのお店がオープンした。職場のオフィスも変わり、赤坂界隈にいくことも少なくなった。とりたてて美味いらーめんやもあまり多くない地域だが、最近では、にわかにラーメン激戦地域となりつつある。
そのお店は、TBSの裏手。この界隈の有力店である「茂助」「秀」とTBSをはさんだところにある。にわかに、激戦区化しつつある地域だが、その火付け役の大きな役割を果たすお店の1つがここのお店だ。
とにやんは、このらーめんを食するにあたり、1つの予測を立てた。
食べる前に写真をみるとどうやら、東京の超有名店「東池袋大勝軒」系のおみせではないか。のり、なると、煮干系の味で東京の代表的な味とのことであることからだ。ただ、1つひっかかったのは、ひっそりとした場所にお店を構える習慣としては、「永福系の大勝軒」のお店がおおい。うーんどっちやろ。とりあえず、食べに行くかな。
さて、とにやん、雨の中てくてくと歩いてお店へ。店構えは、日本料理屋風。こじんまりとしているせいか決して構えも気負いも感じないが、このあたり赤坂近辺で自分の味を広げるとの気概は感じる。お店の入口には、お店の屋号「赤とんぼ」の絵がある。
店内に入ると、カウンターと窓越しに座るカウンター。おくには、テーブルが1つと決して大きくないつくり。とにやん窓越しのカウンターへと座る。メニューをみるとお酒以外は、やはり「東池袋大勝軒と似ている。」
とにやんは、らーめんを注文。おっ。これで500円。ワンコインでらーめんが食べれるとはうれしい。
デフレの時代に、ラーメン人気が高まる一方で、素材系といわれるらーめんは、かなり高くなっている。800円はざらで中には、1000円をこすところもある。らーめんは、いつまでも誰でも食べれる美味しい食べ物でありつづけて欲しいとの願いがある。その意味で、500円でらーめんが食べれることは、非常にうれしい。
さて、らーめんが出てきたが、みるとやっぱり東池袋の大勝軒系ににている。スープをすすると「うまい!」。500円でこれだけのコストパフォーマンスをだすことは、相当の手間隙をかける作業が必要だ。スープを一口すすると、スープ作りが夜遅くまでかかり、朝早くからの仕込みをしている姿がとにやんのまぶたの裏側に浮かぶ。麺を啜る。これも美味いです。よくスープにからみ口の中で、麺とスープが良くマッチし、スープと麺の二重奏。え~感じの演奏を奏でてます。チャーシューもとにやんの大好きな大岡山の「むらもと」のチャーシューに匹敵する。これもうまいですね。無化調のらーめんでこれだけパンチとキレがあることから、相当量の煮干を多くつかっていることは、容易に想像できる。東京の王道ともいえるらーめんの味だ。ただ、個性をかんじることができないことが残念ですね。
これからが非常に楽しみならーめんやであることは、間違いない。
ラーメン 赤とんぼ
最寄駅: 赤坂
住所: 東京都港区赤坂4-11-6
営業時間: 11:00~20:00
休日: 土日(祝は営業)
メニュー: ラーメン500円、 チャーシュー麺700円、つけ麺500円
http://www.akatombo.net/
市ヶ谷といえば、谺くらいしかとにやんは、いままでおもいつかなかった。もちろん。千代田区側にはいくつからーめんやさんはあるが、とにやんの興味をそそるらーめんやがなかった。あるときは、歩いて美味しいらーめんやがないか自分の足で日テレの当たりまでリサーチしたこともあるが、これといって記憶はなかった。しかし、いつの間にやら、千代田区側の大通りにお店ができていた。
そのお店の名前は、「百舌(もず)」。名前を聞いたときには、「?」。はじめてきく名前でまったく見当がつかなかった。
お店の概観は、こじんまりとしたラーメン屋だ。周りがビルが多い中で、ひっそりとたたずんでいる感じだ。まさかこんなところにらーめんやができているとは、しかも結構おそくまでやっているので、とにやんにとっては、好都合だ。
早速、中へ入ってみる。中へ入るとウッディーな感じの落ち着く店内だ。お店の人は、中国かフィリピン系の人が一生懸命らーめんをつくるお手伝いをしている。ご主人(たぶん)は、真剣に麺の湯きりをしている人だろう。とにやんは、券売機でらーめんを注文。ライスは、お好みでサービスでついてくるようだ。
でてきたらーめんは、非常にうまそうだ。スープを一口すする。うんうまい。麺もとにやんごのみ。しかし、最近のお店は、どうも個性がないように感じる。まだ、紹介していないが某飯田橋の昨年オープンしたらーめんややここの百舌どうも高田馬場の俺の空を似せているような味に感じるのは、私だけか。とんこつと和歌山らーめんの中間のような濃くとまろやかさをもちあわせているイメージ。うまいらーめんに違いないが、どうしてもオリジナリティを感じない。この間の一六堂しかりだ。
おそらく、ある一定以上の美味しいラーメンが定着すればするほど、レベルが上がる一方で、その味になれた食べ手が、その味にあきがくる。そうすると相対的に普通のらーめんとなり、このらーめんは、何が売りなのか。根本的な問いかけとなるのかもしれない。
二郎が伝説を築いたように、ご当地ラーメンが旋風を巻き起こしたように、個性あふれるらーめんの発展をこれからもみていきたいなと改めて思うとともに、これからもこよなく愛するらーめんを食べ続けて生きたい。
百舌(もず)
住所:千代田区九段南4-7-16 森久エンジニアリング九段ビル1F
営業時間:11:00~23:00 土・祝11:00~22:00
日曜休み
JR市ヶ谷駅下車、靖国通りを九段下方向に歩いた右側、約3分。
メニュー:醤油らーめん600円 醤油チャーシュー850円 など