沖縄といえば、沖縄そば。沖縄そばは、鹿児島らーめんと非常に関係がある。そんなことから、いろいろ議論はあるが、とにやんは、沖縄そばもらーめんのカテゴリーに入れている。沖縄本島では、以前に訪れて山岸食堂をはじめ8軒ほど食べた。東京を中心とする首都圏では、飯田橋の島、下北の○安そばなどなど全部で5軒ほど食べている。
さて、沖縄でも沖縄そばのほかにも宮古そばなどがあり、カテゴリーが分類されるが、その中でも石垣島は、八重山そばである。八重山そばがらーめんのカテゴリーにはいるか。これも議論の余地はあるが今回、沖縄そばの親戚でもある八重山そばもらーめんのカテゴリとして載せたい。
ところで、八重山そばの老舗といえば、「丸八そば」が昭和40年代からオープンしており非常に有名だ。とにやんは、今回3度ほどお店をたずねたが、沖縄タイムなのだろう早い時間に既にお店はしまっており、沖縄民謡を流して次の日の作業をしていた。午前中は、毎日ダイビング三昧であったので、今回は残念ながらむりだった。次回やな。
その代わり、今回は、「ゆうくぬみ」にいくことに。このお店を選んだ理由は、非常にこじんまりとしていて、民族風の店構え、おみせのメニューが、八重山そばとぜんざいのみとありこだわりを感じたからだ。お店の店構えは、非常にこじんまりとしていて愛着がわく。がらがらとお店のドアを開けてお店に入って驚いた。
名刺と写真と手紙が狭い店内の壁びっしりに貼ってある。よく見ると観光客はもちろんだが、地元の石垣や沖縄本土の方の名刺もおおい。中には、お店当てに毎年年賀状や手紙を送っている人もいる。写真もおおい。そのすべてがお店のおかみさんへの感謝、御礼だ。とにやんは、ここを見たときに2つのことをおもった。1つは、この名刺の多さから、らーめん二郎@目黒を思い出した。味のうまさにみながうなる。ジロリアン(二郎づきで病み付きになった人のことを指す)をたくさん生み出しているお店でもある。もう1つは、なんといっても人柄のよいおかみさんがいるのだろう。いい人がたくさんこのおみせへ吸い寄せられるように集まってきているように感じた。
さて、当然、八重山そばを注文。そしたら、夕方にもかかわらず、最後の1杯だった。ふぅー。セーフあぶないあぶない。
しばらくすると八重山そばが。とにやん八重山そば初体験。麺のベースでつかっている灰は沖縄そばと一緒だが、よく見ると麺の太さは、沖縄そばと比べて細い。麺をすするとなるほど、食感は、沖縄そばと一緒だが、やはりちょいと細いこちらのそばの方がすすりやすい。スープをすすると沖縄そばより醤油の味が気持ち濃い。八重山そばのほうがあっさりしている。やはり、この風土にこの麺とスープ。地理、風土に根ざした土着のらーめんだな。箸休めに、おしんこもついておりなかなかアクセントが効いていてよいです。
あー。最初に八重山そばを作った人はどんなひとなんやろうと想像しながら食べた。しかし、とにやんの勉強不足でわからない。今後の課題だ。
最後に、おかみさんと話したが、このお店の八重山そばのおいしさの秘密と人気の秘密がわかった。それは、おかみさんの屈託のない笑顔と気さくな人柄と感じた。もし、同じ味のお店が2軒あれば、とにやんは、必ずこちらに寄るだろう。どんな商売も笑顔と人柄が大事だなと改めて感じる瞬間だった。最後におかみさんにきいてみた。「ゆうくぬみ」ってどんな意味ですか。おかみさんいわくこの地域の言葉で「居心地のよい場所」。深いな。
さー。次は次はどのらーめんを食べるかな。