とにやんのらーめん食べ歩き日記

2003年03月29日

激戦の街 中野に新たなお店が

塩らーめんをメインに提供しているお店は、特に味に自信があるはずだ。なぜなら、背脂ギトギトスープなどのらーめんは、多少スープの出来が悪くても微調整ができるが、塩らーめんの場合は、スープが繊細ゆえごまかしがきかないとのことだ。看板メニューに塩を掲げているところは、美味しいらーめんが揃っている可能性が高い。

 今回は、とにやんblogのコメンテーターであるminamiさんの地元。中野の塩らーめんをメインに置いているお屋へと向かった。丁度、このとき、minamiさんんは、出張中。ご一緒できなかったのが残念でした。

 さて、お店の紹介に入る前に、中野近辺のらーめん屋事情は、どうなっているか。少し紹介したい。中野といえば、やはり、青葉本店があることでも有名。今では、都内にも多くの支店を構え弟子のお店もたくさん出来ていることに加え、青葉の味に見せられて多くのインスパイア系のお店も続々とオープンしている。青葉から多くのらーめん店が広がっていったまさに原点のお店でもある。そのお店を筆頭に、中野・東池袋系の大勝軒、味七、山頭火、南湖など狭い地域にらーめんやがひしめき合っている。

 

 最近でこそらーめん激戦区がかなり増えているが、激戦区の走りの1つがここ中野である。古きよき昭和の郷愁を誘う路地裏の雰囲気と新しい息吹を感じる文化のミックスで、絶妙なバランスを保っている町でもある。そんな町に更にラーメンバトルを激化させる新店も続々オープンしている。そのうちの1つに、「空海 中野店」がある。

 ここの本店は、参宮橋にあるらしいが、まだ、立ち寄ったことがない。さて、空海とは、どんならーめん屋なのだろうか。中野駅からしばらくあるくと、くらがりに一箇所だけ明るい場所がある。(丁度、警察署の斜め対面あたり)そこが、目的地だ。お店の概観は、中丸見えのガラス張り。どうりで明るさの理由は、ここにあった。店内のお客さんの食べている姿、らーめんを作っているしぐさ。丸見えなのだ。お店の側からすれば、お客さんの入り具合により、お店の入りの状況を外に全てさらけ出しているわけだから、入りの状況がよければ、これだけでかなりの宣伝効果にもなるし、逆に悪ければ、前をとおっている人から「あー。あんまりはいってないな。」とお客さんも寄りつかないだろう。


 とにやんは、そんなお店の状況下から、「なるほど、自分を自ら追い込む環境作りをして、それを逆手にとってアピールもしている。よほどの覚悟と味への自信がない限り、このようなお店のつくりにはしないだろう」とお店の前にたってすぐに理解できた。
 ある意味、お店に行列が出来ていなくとも、入り具合をオープンにすることによって、行列のお店と同じ効果を狙ったものだと思われる。

 さて、店内に入ると、お店の雰囲気は、屋台をこぎれいにした雰囲気だ。最近良くある照明は裸電球。モダンな雰囲気なんだけど、どこか懐かしい店内の演出をたすけている。お店は、カウンターとテーブルがあるので、家族連れでも大丈夫か。

 とにやんは、もちろん、「リングサイド」であるカウンターの一番仕事が見える位置をキープする。作り手は、2人。仕事振りは、見ていて気持ちいい。塩らーめん+味玉を注文。

 出てきたらーめんは、ごらんの通り、塩に少し太めのちぢれ麺。それほど大きくない丼に、ふちまで並々と注いだスープと麺が食欲をそそる。

 スープを一口すする。なーるほど、非常にやさしい口当たりの塩らーめんだ。麺をすする。なかなか腰のある美味しい麺。ただ、とにやん的には、このスープにこの麺は、ちょっとなじんでないように感じた。新店だけに、更なる進化が期待されるお店であることには間違いない。注目したいお店の1つだ。


麺屋 空海 中野店
最寄駅: 中野  
住所: 東京都中野区野方1-5-17
営業時間: 11:00~23:00  
休日: 無休
メニュー: 支那そば800円 鶏そば830円 
味玉そば830円 焼豚そば930円など

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投稿者 toniyan : 2003年03月29日 12:30 | トラックバック
コメント

中野地元民でも知らない店を、本当にたくさん知ってますね~。
野方警察の近くにこんな店があるとは、盲点でした。

塩ラーメンは、これまであまり好んで食べていなかったのですが、
最近はいろいろ試す様になりました。なかなか塩も奥深いですね。

新宿の靖国通り沿いに夜間テント形式で出ている、おさむちゃんラーメン、という屋台に1年前くらいに行きましたが、ここは特別な塩を使っていたみたいで、屋台ながらなかなかうまかったです。夜遅くまで開いているせいか、テレビ業界の人が集まる屋台だとオヤジさんは言っていました。まだあるのかなあ。

Posted by: minami at 2003年04月04日 15:47

minamiさん
最近あまりエントリーできてないとにやんです。
美味しい塩ラーメンを食べにまた、「かなやの会」
を開催しましょー。
ところで、この屋台。東口でしたよね。違う店かなぁ。
確か石垣島の塩を使っているはずです。
かなやんとゆうじんといきましたが、個人的には
あまり好みでないです。

Posted by: toniyan at 2003年04月04日 15:52

今日、toniyanに紹介してもらった門前仲町の晴弘(はるこう)に行ったら、新作の塩ラーメンが追加されていました。700円也。今日でまだ三日目だそうです。なんとチャーシューのかわりにうす切りの牛タンを使っていて、肉の歯ごたえが普通と違います。牛タンと塩は相性がいいと思います。おいしかったです。また近いうちにいきたいなと思いました。

Posted by: akahori at 2003年04月30日 23:03

Toniyan

今、以下のリンクのところで、シリコンバレーはサンノゼに新しくオープンした日本人経営の本格ラーメン屋、Halu の話題で盛り上がっています。コメントしてね。ちなみに Chika は今の会社でも、その前の会社でも、元同僚だった人です。

http://blog.neoteny.com/chika/archives/003815.html

この Entry に関連して hiroshi さんのコメントの中にある、Halu のお客さんと店主の方で盛り上がっている Page はこちら、です。

http://www.jinaonline.org/jp_service_list.php?city=SF&group=restaurant&id=1001629&location=

シリコンバレーには、美味しいラーメン屋さんがあまり多くなかったので、ここはかなり流行りそうですね。大変有望なベンチャーが、シリコンバレーにまた一つ誕生したと言って良いのでしょう。

Posted by: minami at 2003年05月01日 23:50

おー。みなさん。リアクションできずすみません。これからまたかきますよん。

Posted by: toniyan at 2003年05月02日 23:57
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