飛鳥山公園の近くに、このお店はあった。外観は、いままで食べてきたらーめんやの中で一番あるいみインパクトがある。一言でいうとかなり古い。暖簾は、掛かっているものの扉はなく店内まで風が入ってくる。いまどきの言葉でいえば、オープンスペースに近い。この外観のせいかもしれないが、とにやんがお店にいったときには、お客さんが誰一人としていない。しかし、そのラーメンの味ときたら、豊潤ならーめんのうまみに、メロメロになってしまう。
このお店の名前は、「テールラーメン」。取材拒否のお店だ。取材拒否のお店とのことだったので、さぞやおっかない店主が出てくるかと思いきや「飾らない下町のおやっさん」っといった感じの人で、とても話し好きだ。
とにやんは、いつもお店の状況にもよるが
とにやん「らーめん+チャ玉+チャーむすください。」
店主「おっ。HP見たの?よく知ってるね。来るのはじめて?」
と立て続けに質問され、
とにやん「違います。はじめてですけど、いろいろな人からきいてきました。」
店主「チャーむすはもうすこしたたないとやんないんだよね。」
とにやん「残念だなぁ。ところでどのくらい前からここでやってるんですか?」
店主「15年前から。(しゃべりながら)うちのスープきれいでしょ。」とお玉にはいった
スープを見せてもらう。
テールでとったスープそのスープは、一点の曇りのない
透き通ったスープで黄金色をしていた。このスープをみただけで、どれだけ店主が
愛情を注ぎ込み一杯のらーめんを作っているかが容易に理解できた。
店主「テールって見たことある。」
とにやん「あります。でも大きさは記憶してないなぁ。」
店主「見せてあげるよ。もう少ししたら足さないといけないから」
とおもむろにおくから出してきて見せてくれた。
店主「テールって高いんだよねー。でもね。こだわりがあるから妥協
出来ないんだよ。お客さんにまずいものくわせられないでしょ。うちは安いでしょ。」
とにやん「確かに安いですね。650円で食べられるなんて聞いたことないですよ。
味玉も50円ですよね。」
店主「他だと1200円くらいするとテール使うと。でも、うちは、この値段でやってるんだ。」
とにやん「ありがたいです。」
職人魂を感じる瞬間だった。
一緒にいったかなやんも「うまい」とニコニコしながら、最後のスープ一滴まで残さず
食べていました。
最後に
とにやん「チャーむすは、いつ頃からやりますか?」
店主「11月ごろかな。あっ。それまで来ない気じゃないだろね。たのむよ。友人にも
声かけてね。」
との会話にとにやんも思わず「はい」と笑いながら答えました。また、いかなあかんな。
※テールラーメンの写真はあるんですが、今回は、取材拒否のお店ということもあり、
blogには載せないことにします。(許可がとれれば次回のせます。)
テールラーメン
最寄駅: 王子
住所: 東京都北区滝野川1-3
営業時間: 11:30~13:00、18:30~1:00頃
休日: 3週間に一回日曜休み、
土日祝の翌日は夜のみ
メニュー: 醤油650円いなだらーめん700円など
現在の合計(since 1999.4)
軒数926軒
杯数1196杯