とにやんのらーめん食べ歩き日記

2004年08月12日

下町の中華屋

少し前のラーメン本を覗くとよくこのらーめんやが掲載されていた。最近では、マスメディアの力が強く、それほど美味しくない店も美味しい店もメディアにでればそれだけで繁盛し、その後、客の期待にこたえられなければあっというまに廃れて店を閉めてしまう。

ひと昔前では考えられない現象だ。ラーメン業界は、既に大競争時代に突入しているが、美味しい店までうわさなどでつぶれてしまうお店も少なくない。もちろん、競争原理によって店側の努力で味の向上されることは客にとっては望ましい。そうあってほしい。しかし、ラーメン屋の世界は、競争というスケールでは図れないものも多い。

そんなとき一昔前のらーめん本を眺めるとまだ、時の流れがゆっくりだったときのラーメン屋が載っている。そのひとつがここのお店だ。

ここのお店は、「山東省」。とにやんがここへくるのははじめてだ。実は、昔いっかいきたのだが、臨時休業で休みだった。

ここは、錦糸町の駅から程近い場所にある。いわゆる時代の流れに乗ったらーめんやではなく、町の中華屋さん。店内に入るとまさに演じのテーブルに黒のいすと定番だ。お店には、近所の女性がきていたようだ。会話を聞くとどうも良くきているらしい。お店の人と会話を楽しんでいる。

ここのお店は、辛いラーメンが有名。中でもとにやん前から気になっていた「四川風味噌ラーメン」を注文。

でてきたらーめんは、ボリュームたっぷりの辛そうならーめん。夏の暑い日には辛いラーメンを食べて胃を刺激すると元気になる。具には、しゃきしゃき感のあるたっぶりの筍、きくらげ、白菜などなどたっぶりのってる。スープを啜ると絡みのある味噌味。とりたてて特徴のある味ではないが、体がぽかぽかしてくる。麺は、細めん。硬さは、絶妙。どちらかというと固め。辛いのだが、白菜などのバランスで辛さの中にも甘味もあり当初思っていたよりおいしい。なんといっても具がこれだけ入っているのがうれしい。二郎ぐらいの量はあるかもしれない。

時代に流されない味を守りつづけているからこそ、その味が残り、古き良き味がかえって新しさとなる。別の視点から見ると町の中華屋のらーめんは、絶滅危機品種なのかもしれない。昭和の香り漂う地域に愛される中華屋さんこれからもがんばってほしいと思う。



山東省
最寄駅: 錦糸町  
住所: 東京都墨田区太平3-11-2  
TEL: 03-3626-2295
営業時間: 11:30~14:30、17:00~21:00  
休日: 日、第3土曜
メニュー: 四川風味噌ラーメン830円 ラーメン500円 チャーシューメン830円など


現在の合計(since 1999.4)
軒数915軒
杯数1183杯

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投稿者 toniyan : 2004年08月12日 10:00 | トラックバック
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