とにやんのらーめん食べ歩き日記

2003年01月30日

まずは、ここから!

開拓店1軒。天気大雨

記念すべきリニューアルオープンの第一弾は、ここだ!
 豪雨の中、どうしても行かねばならぬ大事な用事があり、千葉の市川へと向かう。とにやん「お~。めっちゃ混んでるなぁ。まいったなぁ。」 家路に急ぐ、サラリーマンの車とともに、通常40分くらいで千葉へ着くのだが、2時間ほどかかってしまった。用事が終わったとたんに。「らーめんたべたーい!」とにやんはいつもこんなことを思っている。そうおもった瞬間に、とにやんの頭に搭載されている最新型の"カーナビ"ならぬ"らーナビ"が、千葉の未食店を一発検索。その間、わずか0.01秒。「よし!あそこへ行こう!」そう思い、とにやんの愛車"幸せの青い鳥"ブルーバードで松戸方面へ勢いよくハンドルをきる。

 そのお店は、松戸市の稔台にある昨年の7月にできたばかりの新しいお店だ。名前は、「麺屋 嘉夢蔵」。入口は、どこぞの飲み屋とさして変わらない。

麺屋 嘉夢蔵の入り口

 暖簾をくぐり、「こんにちは~」とにやんは、店内に入るとあらま。ガラガラやんけ。そう思いつつも、カウンターに座る。店内は、カウンターと座敷。この雰囲気を見るだけでも、このお店のコンセプトが見える。家族でもカップルでも友達どうしても、ゆったりとしてくつろいで欲しいとの思いが込められているように感じる。いまはやりの「スローフード」だ。このすぐ後に、最初に思った余計な心配は、あっというまに吹き飛ぶことになる。
 とにやんは、カウンターに座る。メニューを眺めていると、ニコッニコッとして笑顔が素敵なおばさんがとにやんに声をかけてくる。

おばちゃん「今日はね。あんまりお客さんが入ってないから、メニューにない特別メニューは、どう?太平麺っていうんだけど。」
とにやん「太平麺って何んですか?」
おばちゃん「うちの太麺とつけ麺に使う平麺をミックスしたもの。」
とにやん「一度に二度美味しいってことやね。おっ。それお願いしまっす!」

 まるで、とにやんがラーメニストとわかっているかのような応対。びっくり!非常に気さくで人懐っこいおばさんだ。こんなやりとりをする。ご主人は、ご主人でゆったりとしていて、とにやんとの会話では、しきりと「うちのお店ではゆっくりと味わって食べてもらいたい」といっていた。スローフードがコンセプトのようだ。そのことが後で明らかになる。

 豪雨でめげていたとにやんが、このお店にはいって会話をしたとたん、めっちゃほっとした。なんか家族と話している雰囲気を感じる。めちゃめちゃいいお店だ。
 ここのメニューは、細麺、中太麺、太麺、平つけ麺のほかは、お土産の肉まん、あんまんしかない。感心したのは、うちのは完全無化調(化学調味料が入ってないとの意味)と胸をはって、おばちゃんが述べていたことだ。無化調といいながら、完全でないところもある。しかし、ここは違う。
 食材もこだわっている。食材は、「千葉黒豚の会」より分けてもらっている種子島の黒豚や醤油も種子島のものをとりよせるなどだ。特に感心したのは、店内に、「お水は、セルフサービスでお願いします。店員を雇わない代わりに、より美味しい食材に資金を使いたいため(主旨)」と書かれている。恐れ入った。あくまでも美味しいものをできるだけ安くお客さんに提供したいとの心意気が伺える。
 さてさて、そうこうしているうちにらーめんがでてくる。見た目のスープは、普通の醤油ラーメンと何らかわらない。しかし、やさしい味わいだが、なかなかパンチもある。おっ。やっぱり麺がすごい!ふと麺これは、うどんを少し細くした感じ。ラーメン二郎くらいの太さは、あろうか。びっくりするのは、平麺。なんときしめんの3倍はあろうかという太さの麺に驚かされる。とにやんラーメン食べ歩きの人生ではじめて、意図せず麺を一本ずつ啜ることになる。
 麺の触感もいままでに体験したことのない歯ざわりとのど越しだ。もっちりという表現はありきたりであたらない。弾力がありしなやかな卵麺といったところか。スープは、やさしい味わいで麺、具とともどもに、ゆっくり味わい噛みしめれば、素材の持ち味が口の中に広がり、幸せな気分になる。
 最後に、雨の日にきてくれたサービスということで、平麺を水で引き締めたもにに、黄粉と黒蜜をかけた葛餅風のデザートも出してくれた。いや~。これもうまいねぇ。今日からはじめたとのこと。

  太平麺(裏メニュー)   葛餅風デザート

 帰り際、ご主人に2つ質問してみた。
 1つは、なぜ、こんな太い麺にしてんですかと。ご主人は、「いまは、とかく早く食べる人が多いでしょ。だから、ゆっくり味わってよく噛んでもらいたい。普通のラーメンだとすすってしまう。うちのは、その対極にあるのかもしれない。あれだけ太い平麺だとすすれないでしょ。」と。たしかに。2つ目は、「なぜお店の名前を嘉夢蔵」としたんですか?ご主人は、この質問を聞くと、「麺を良くかむ」でしょ。としぐさをしてみせた。とにやんは、「あー。だから嘉夢蔵(かむぞう)」と。とにやん爆笑。ゆっくりかむ食事でゆっくり味わってもらう。まさにスローフード。コンセプトとそのための具体的ならーめんができあがっているのだ。
 しゃれっ気たっぷりの人のいいご主人と笑顔の絶えない奥さんの二人三脚で開いているほっ~とするらーめん。そんならーめんやがここ稔台に誕生した。いつまでも美味しいらーめんを提供して欲しいものだ。そうおもいながら、”とにやん名刺”をお二人にお渡しし、「またきます!」と元気一杯に挨拶しながら、東京の家路に向かうとにやんであった。

麺屋 嘉夢蔵
住所:千葉県松戸市稔台63-19
営業時間:月,水-金17:45~20:00(夜のみ) 
土,日11:45-15:00(昼のみ)  
休日:火曜日,不定期に月2回水曜日、金曜日
メニュー:卵麺(細・太・平)800円 平つけ麺900円

 

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投稿者 toniyan : 2003年01月30日 00:00 | トラックバック
コメント

おおー。ついに始まりましたね、ラーメニストとにやんの、ラーメンブログ。(略してメンブロ?)今後の展開が楽しみです!

ラーメニストの能力には、ラーナビが備わっていることも大切なのですね。私も精進せねば。

この、かむぞう、の太平麺、写真で拝見するとまるでうどんみたいな太さですね。さぞ食べ応えがあるのでしょう。

和製ファースト・フードと考えがちなラーメンに、スローフードの考え方を持ち込むとは、すごい御主人ですね。

また飲めるラーメン屋で語りましょう。

Posted by: minami at 2003年01月29日 23:48

minamiさん
 早速のコメントありがとうございます。
前のHPの癖がぬけずついつい長文になって
しまいました。
 いかに見やすくするかも今後の課題として
ラーメンブログ(略してらーぶろ)のメントワーク
いやいやネットワークを拡大できたらうれしいな
とおもっています。

Posted by: toniyan at 2003年01月30日 01:32

minamiさんが代表のJBAってのもあります
宣伝しときやした ずるっ
http://jba.ja.bz/

Posted by: mpm at 2003年01月30日 17:03

 mpmさん。こんにちは!toniyanです。
あらま。JBAにも紹介してくれたんですね!
ありがとうございます!
 毎日1件ずつエントリーできれば、
えーかなぁーとおもってます。
今後とも宜しくです!

Posted by: toniyan at 2003年01月30日 17:55

.

Posted by: ずるっ at 2003年01月30日 19:15

リニューアルおめでとうございます(*^^*)
遊びに来ましたー。わー、嘉夢蔵。
裏メニューの写真も載っててすごいですねぇ。
これからも楽しみにしていますー。また来まーす♪

Posted by: はんつ at 2003年01月30日 23:47

あー、あの写真やっぱりらーめんなんですか??
まじにうどんかとおもった。w
最近はまってるらーめん屋は下北沢の『一龍』

またちょくちょくきまーす。

Posted by: @sushi at 2003年01月31日 07:58

あれ、リンクはいらなかった。
これでどうだろ?
『一龍』→ http://ichiryuu.ktplan.ne.jp/

Posted by: @sushi at 2003年01月31日 07:59

はんつさーん
 おひさしぶりでーす。某グルメ雑誌にらーめんのコメント
がのっていたので、「ご無沙汰してしまってるなぁ。
連絡せねば!」っとおもってメールしました。汗)
 最近、柴又らーめんにも出没したようですね。Gさんにも
ききましたよん。
 今度一緒にどっか食べ行きましょー。

sushiさーん
はじめまして!下北の一龍は、チェックしてるんですが、未食
ですぅ。うらやましぃ!下北は、天上天下唯我独尊の系列店の
「真剣勝負(がちんこ)」と「○北そば」「りきまる」しか食べたことないですね。う~ん。下北といえば、一龍ですからね。
今度いってみまっす!

Posted by: toniyan at 2003年01月31日 09:51

On questioning Neb, he determined to relieve his worthy fether of all his officers, we put the schooner astern of us were soon collected, the ship was known.

Posted by: bonsi tree at 2007年02月02日 00:54
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