EU-JAPAN FRENDSHIP WEEKということで
慶応大学とEUとの共催で毎年シンポジウムが開催された。
久しぶりに慶応大学へと立ち寄った。
講演では、全て英語であったが、活発な意見交換や質問がかわされた。
スピーカーとして、
Dr.Fraser CAMERON, Director of Studied,The European Policy Centre
パネリストとして
Dr.Jadwiga RODOWICZ,Minister-Counsellor,Embassy of the Poland
Mr.Lars NICOLAYSEN, Bureau, Chief Tokyo
Professor Katsuhiro SHOJI, Law School, Keio University
が参加した。
EU統合によるメリット。経済、政治、安全保障の統一ルール。懸念としては、
失業問題が顕在化(社会主義国がきたことにより。東西ドイツ統合を例にして)
、エネルギー問題、ロシアとの関係などがあった。
10カ国加盟による勢いを感ずる一方、エネルギー問題など不安定要因も多い。
いずれにしても勢いのあるEUまだまだ目が離せない。
28日にEU代表部の主催でETPの卒業式があった。ETPとは、EUの若手ビジネスマンが
日本にきて日本語を習得し、日本の企業で18ヶ月学ぶというものだ。相当歴史のあるEUのプログラムで今回は、そのプログラムがちょうど終了するとのことでレセプションがあった。
EUから招待されていったのだが、驚いたことに代表でプログラム参加者が日本語でスピーチしていたが、かなりうまい。敬語と謙譲語、丁寧語をたくみに使い分けていた。日本人でもあれだけ巧みに使い分けている人もいないかもしれない。
相当の訓練を受けてきたことが容易にわかった。
この日は、このプログラムに参加していたベルギーの女性のお医者さんとこの2人を受け入れていた大手電機メーカーの方と懇談した。また、ゼプター大使とも1分ほど私がEUのプログラムに参加したことの御礼などを述べて懇談した。
今日は、EIJS(The European institute of Japanese studies)主催のカンファレンスが,
EUの未来について、丸の内ビルで行われた。key noteは、Former prime minister,Swedenのカールビルト氏。パネリストに、早稲田のコンファレンスで基調講演をしていた駐日欧州委員会代表部大使のツェプター氏。福川伸次電通顧問。スウェーデン中央銀行政策決定委員会副議長のヨハン・ゲンナンド氏。司会は、ストックホルム商科大学教授マグヌス・ブロムストーム氏という豪華な顔ぶれとなった。
先日の早稲田のシンポジウムより更に一歩突っ込んだ話のように感じた。基調講演では、経済の交流はすでにEUはひとつであることやベルリンの壁崩壊と9.11事件により安全保障の捕らえ方が変わり、劇的に対テロ対策が見直されていることやこれから、EU統合にともなう憲法制定などに関するfuture agenda aheadなどを知ることができた。やはり、ここでもEUはいままでにない歴史的なダイナミックな動きをしていることが語られていた。
カンファレンスの中で、びっくりしたことがあった。それは、EUにとって、The 4K Dengersがあると語っていた中で、Korea Kashimir kurdistan kosovoと脅威別に並んでいたが、Koreaが一番最初にきていた。説明では、EUには直接的には関係ないが、やはり、プルトニウムがテロにわたる可能性がある。EUにとっては、これは大変に脅威とのことだった。
あとは、経済において、日本との技術開発の交流を発展させたいと語っていた。その際の裏づけとして、EU-US間の経済取引に比べ、US-ASIA間の取引は、1/3。ASIA-EUにいたっては、かなり低いと語っていた。
やはり、とにやんの読みどおり、日本の技術力にEUもかなり注目していた。一番重要なのは、やはり、R&Dだった。
うむー。このシンポジウムと前回のシンポジウム。そして、シンポジウム前にBLOOMBARGの情報を1F(写真のとおり)でみていたが、ますます円高となって入る状況をみて、やはり、経済の交流を活発にするために、さまざまな障壁を取り崩すための方策が必要だなと改めて感じた。
駐日欧州委員会代表部・早稲田大学共催によるシンポジウムが早稲田大学井深大記念ホールで開催された。EUの拡大による影響がどのようなインパクトがあるかをベルンハルド・セプター駐日欧州委員会代表部大使の挨拶をはじめグンター・フェアホイゲン欧州委員会拡大担当委員、ダヌータ・ヒューブナーポーランド欧州担当大臣の基調講演、4名のパネリストによるパネルディスカッションが行われた。
現在、ユーロが下がってきているとはいえ、EU拡大のインパクトは、相当大きなものに感じた。来年に新たに10各国が加盟することになり、現在15カ国から25カ国になることは大きい。これにより、いままでばらばらだった国が、単一市場、単一貿易ルール、単一関税などが行われ、かなり取引上の手続き等が簡素化され投資や貿易に大きなメリットがあるのではないか。経済規模、市場の拡大、人口の増大などあらゆる面で劇的な変化があるように感じた。
特に、EU加盟をするこの10ヶ国は、物、サービス、人及び資本の移動の自由の「4つの自由」の恩恵を享受することになる。この国々は、「アキ・コミュノテール」と称されるEC全体の法体系を受け入れ実施することになる。いままでは、経済、文化の交流、協同体のものから、国の枠組みをつかさどる法体系まで統一されることとなる。非EU諸国へのインパクトは計り知れないと感じた。
とにやんは、前々からアジアにおけるFTA(自由貿易協定)の推進により、経済の活性化を行うべきであると考えている。また、これが進めば、その裏腹の関係で、エネルギー・環境問題もでてくる。ゆえに、経済と環境の両輪を考えながら、持続可能な社会を構築するために、「エコアジア」(自論)を考えなければならないと思っている。
先日のこの話を聞いて、対EU、対アメリカを見た場合、日本独自ではやはり経済の安定や発展を考えることは難しい。世界的にも市場の多くは、アジアがもっとも潜在性が高いことを考えると、良い意味での緊張感を保つため、対EU、対アメリカの対策として、先のFTAの延長線上にエネルギー環境問題へも十分配慮しつつ、アジアの連携が重要となってくる。その際に、日本の技術力が核となることは間違いない。夢物語かもしれないが、EUならぬAU。「The Ashian Union」ということも考えていく必要があるのかもしれない。