警視庁は、警察官が不在となる「空き交番」解消策の一環として、東京都内の空き交番の一部を、地域住民の防犯活動の拠点として、民間の防犯団体などに無償貸与する方針を固めた。 申し出があれば、順次受け付けを始める。警察官の大幅増員が望めず、交番すべてに警察官を配置するのは難しいという現状の中で考え出された“苦肉の策”。警視庁では「空き交番が、『住民自身による治安』のシンボル的存在になってくれれば」と期待している。
空き交番を民間団体に提供することは、非常に良いことだと思う。
自主警備を地域がやらなくてはならないくらい、状況が悪化している今の日本の現状を打破するための一助にはつながるとは思う。
少し前の日本は、「向こう三軒両隣」。近所の人の顔や名前はもちろんしっていたことから、少しの異変にも敏感にキャッチできた。地域コミュニティーがしっかりしていたことが、自然と防犯につながっていたと思う。
皮肉にも事件が多発したことが、危機意識から地域住民が積極的に団結して、犯罪を排除した地域もでてきた。やはり、住環境が大事だということは誰でも感じる。安全、安心ほど生活する上で大切なことはない。
民間交番、地域の団結はもちろんこれからも進めることは必要だが、やはり、交番があり、常駐のおまわりさんがいるのといないのでは安心の度合いが全く違うように思う。(根拠はないが)何か事件がおきたときに、迅速に対処できるプロフェッショナルな存在がいるのといないのでは全く違う。民間の自衛では、犯罪を未然に防ぐ効果、犯罪の抑止にはなるが、実際に犯罪が起きてからの対処には、ある程度の限界があるのではないか。
個人的な意見だが、一番の理想は、常駐のおまわりさんと自衛できる民間の防犯団体(特に地域の自主警備の方々)が常に連携をとりつつ、地域の治安に当たる体制を確立することが不可欠であると思う。
最終的には、おまわりさんを増やすには、お金の面ももちろんあるが、安心、安全という基本的な考え方に基づいて、少しづつでも増やす方向で考えてもらいたい。