とにやんのらーめん食べ歩き日記

2003年12月31日

皆さんに感謝。来年も美味しいらーめんの年となりますように

最近のらーめんやは、新店にもかかわらず、レベルの高いお店も多い。しかし、老舗には老舗のよさがあり、「あー。あそこのらーめん。食べたくなってきたな。」と何度も通いたくなるらーめんやがある。らーめんのうまさは、作り手の想いと食べ手の好みが一致すること。どこか恋愛みたいなところがあるといつも感じる。作り手と食べての相性だ。
とにやんは、ここのらーめんやは何度もたずねている。とにやんとの相性は良い。一年の締めくくりとして、このお店に敬意を表し紹介したい。

 ここのお店の名前は、来集軒。明治43年にらーめんやの元祖(いまのところ)といわれている来々軒の味とにているとかいないとかよく言われているところである。すでに元祖のお店はない。ゆえに本当のことかどうかは確かめようがない。
しかしながら、このお店のらーめんを一口すすると今はやりのらーめんとは一線を画す、ベテランならではの風格と深さを感じる。
久々にここに訪れる。店内に入ると相変わらず浅草らしいちゃきちゃきの下町のおばちゃんが店のオーダーをとり、猫背なおやっさんが奥でもくもくとらーめんを作っている。おやっさんはかなりの高齢だ。あと何回このらーめんが食べれるのだろうかといつも思う。
店内の壁にはさすが落語家の方の色紙が所狭しと張られている。大日本ラーメン党党首の菊蔵師匠のサインも当然ある。

やはり、定番のラーメンを注文する。ここのらーめんは(どこでもそうだと思うが)昼や夜でらーめんの味が変わってくる。当たり前のことだがスープを煮込んで行くうちに水分が蒸発されこくなる。とにやんは、夕方から夜にかけての味が好きだ。すんだスープはした処理を丁寧にしたことが素人のとにやんにも簡単に見てとれる。スープをすする。うまい。東京ラーメンの老舗。最高だ。麺をすするとうまい。とにやんは、ここの麺が大好きだ。なんともいえないほんのりとした甘みのある麺は、スープとよくマッチしている。うまいなぁ。メンマも甘く仕上げていてバランスがいい。しばれる寒さにもこころがほっとするらーめん。おやさんの人生が一杯のらーめんに凝縮しているそんならーめんだ。

来集軒
最寄駅: 浅草  
住所: 東京都台東区西浅草2-26-3
TEL: 03-3844-7409
浅草演芸ホール近く
営業時間: 12:00~19:00  
休日: 火曜
メニュー: ラーメン500円、ミソラーメン750円など

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2003年12月30日

三鷹にうまい新しいお店

三鷹といえば、揚々など名古屋の流れを汲むらーめんやなどがあり三鷹を中心として吉祥寺、武蔵境ととにやんの好きならーめんやが多い。
そんな場所に、今年の6月にできたらーめんやがある。
とにやんは、話には聞いていたが、非常に洗練された質の高いらーめんを提供くれるといっていた。やっとこれた。さてうわさの三鷹のらーめんは、どんなもんだろうか。うわさではあの「とうかんや」と関係があるとの話もある。さて、どんなもんやろうか。

駅についてしばらくし薬局の角を曲がるとすぐそのお店はある。そのお店の名前は、「たきたろう」。こじんまりとした小さなお店だ。
このお店は、スープがなくなり次第お店を閉めるがこの日は、ラッキーにもまだ開いていた。
店内に入るとカウンターが一番奥、あとは、テーブル席だ。見た目より中は広く、ファミリーもターゲットに入れているようだ。

さて、らーめんを券売機で購入する。とにやんはいつもらーめん+味玉(煮卵)を注文する。なぜなら、一番シンプルならーめんでそのお店の質がわかり、トッピングの玉子まで力をいれているお店は間違いなく美味しいお店だからだ。経験則からそう確信している。この日も例外にもれず注文だ。
でてきたらーめんは、なんともうまそうだ。そーか。なるほど。スープをすするとうまい。とうかんやとたしかに似ている。香りも食欲をそそる。これはびっくりだ。開店して半年でこれほどまでに美味しいらーめんを提供してるとは、その背景にある主人と心意気が丼の中から食べ手に響き伝わってくる。
味玉もうまいが、このチャーシューの厚さにはびっくり。やわらかくてうまい。
またこよう。


らーめん たきたろう
最寄駅: 三鷹  
住所: 東京都三鷹市下連雀4-16-47
営業時間: 11:00~15:00、18:00~21:00 土日祝11~スープ切れまで  
休日: 月曜
メニュー: 醤油ラーメン600円 塩ラーメン600円 味噌ラーメン つけめん700円など

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2003年12月26日

大阪の老舗の味

新宿歌舞伎町いや新宿界隈のらーめん勢力図を大きく書き換えるかもしれない事件がおこっている。それは、いままでの常識を覆すラーメン屋の店構え、その集客力は、他の追随を許さないポテンシャルを秘めている。2階建てのらーめんや。店内は、らーめんやとは思えない店内のつくりは、女性客を引き寄せ話題性も十分ある。

そのお店は、先日ご報告した「神座」。神座とかいて、「かむくら」と読む。このお店、大阪では誰もがしっているらーめんだ。特徴としては、白菜がふんだんに使用されており、他のお店では食べることのできないテイストとなっている。味は、社長しかその作り方は知らない秘伝のスープだ。


行列に並ぶ。概観は、非常におしゃれなつくりとなっている。マスコミにも多く取り上げているせいか客足の勢いはすごいものがある。警備会社のスタッフが派遣され、整理に当たっているほどだ。このらーめん。とにやんは、道頓堀で3度ほど食べたことがあるが、基本的なテイストは、安定した味を提供しているように感じる。はたして新宿はどうか。


新宿という土地柄、ラーメンで勝ち残っていくためには非常に厳しい状況だ。ラーメンのみならず多くの飲食店が所狭しと競うようにお店を構えている。数あるラーメン屋の名店ですら新宿で勝ち残るためには相当の努力と精神力が必要となる。
その場所に、大阪で有名店とはいえ東京の一番の厳しい場所へ殴りこみを掛けてきた。その心意気はすごい。



しかし、その反面、とにやんは、本当に大丈夫だろうかと思う。かなりの量を売っていかないとやっていけない。量と質をどのように保っていくのだろうか。非常に興味深いところだ。いまは、良いが新しいものに飛びつき客層も様々な歌舞伎町の人々。もしかしたら、歌舞伎町の老舗「利しり」。客層は様々。サラリーマンから出勤前の夜の仕事をする女性まで様々。このお店にヒントがあるのかもしれない。



さて、30分ほど並んだ後店内へ。2Fへ通される。店内は、いままでのらーめんやとはまったく異なる。らーめんやといえば、脂ギッシュなイメージがあるがここにはその微塵も感じない。むしろ、さわやかさえ感じるつくりとなっている。さて、らーめんが出てきました。見た目は、道頓堀のらーめんそのまま。スープの味は、甘みのある癖になるスープ。ただとにやん少し最後はあきた。なぜか。道頓堀はたしか500円(忘れました。)。そのかわり丼はそんなに大きくないがここは、700円。丼も大きめ。そのぶん、この甘みのあるスープがしつこく感じたのかもしれない。ちょっと高い。新宿ではしょうがないかな。

1年後、2年後がこのお店の本当の勝負だなとおもう。また、よろう。
どんぶりの中のスープを飲み干すと「おおきに」の文字が。たまらんな。


神座
東京都新宿区歌舞伎町1-14-1
※歌舞伎町の天下一品の横

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2003年12月10日

慶応の二郎、早稲田のメルシー


最近、なかなかアップできませんが、たまってる写真からお店をご紹介します。
学生の頃の思い出のメニューって誰にでもありますよね。たとえば、学食のそばやカレー。学生にとって思い出の一こまとなっている。そんな思い出にらーめんもあるでしょう。寒くなる季節あったからーめんがますますおいしい季節ですね。

慶応大学の学生にとって、二郎の思い出が欠かせないように、早稲田にとっては、「メルシー」は、大切な思い出とともにあるらーめんやだ。

このらーめんや見た目から、郷愁を誘う。中華屋であり、ガラスのショーウィンドには、どこか懐かしいロウでできたメニューが並ぶ。

店内に入るとまさに学食を思わせる。おっちゃんとおばちゃんがお店を切り盛りしているが、常連さんも多い。今日は、どうしたの?元気?などの会話が飛び交っている。もちろん、現役の早稲田の学生を中心にサラリーマンも多い。その中には、おそらくOBの方もいるだろう。ここだけ、昔のままで時間が止まっているかのようだ。OBにとっては、学生に帰れる瞬間でもある。

らーめんを注文したが、見かけも値段も昔のまま。らーめん一杯390円。豚、鶏、昆布、煮干しなどで取ったスープは、ほんのり甘く心をくすぐる。麺もなかなかだ。この低価格でこの味は、ふところ寒い学生にとっては、救世主であり、らーめんのスープで心も体もあったまる。
らーめんたべたくなってきたなぁ。

メルシー
最寄駅: 早稲田  
住所: 東京都新宿区馬場下町63
営業時間: 10:30~19:30  
休日: 日祝休
メニュー: ラーメン390円 
もやしそば410円 やさいそば490円

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2003年12月08日

大阪の老舗らーめん店が新宿へ進出

大阪では誰もが知っているらーめん店神座(かむくら)が新宿の歌舞伎町へ進出します。
神座ビル(地下1F、地上4F)です。12月12日(金)11:00のオープン。初日は、700円のらーめんが350円と半額。券があれば、13、14日も半額。

 果たして眠らない街歌舞伎町でこの味がうけるか。定着するか。らーめん超激戦区が益々ヒートアップすることは間違いない。

神座
東京都新宿区歌舞伎町1-14-1
※歌舞伎町の天下一品の横

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美味いか不味いかラーメンファンド…1口50万円

1日500杯以上売れれば配当、東京「竃」など超有名店が出店!

『麺喰王国』(予想図)
 ラーメンは投資でも美味しい?! 最近、アイドルなど意外なモノで投資を募るファンドが続々と登場しているが、今度はラーメンファンドまでが出現し、話題となっている。トレイダーズ証券が1日から出資者を募集しているもので、東京・渋谷で25日にオープンするラーメン店などの集合施設『麺喰王国』に投資し、客の入り次第で配当が変るという商品。果たして、ウマいのか。

 【1口50万円】

 「テナントさんとは1日、600~700杯は出ないと、わざわざ渋谷に出る意味はないという話をしています」と鼻息が荒いのは、『麺喰王国』を企画、運営する不動産コンサルティング会社「イコール」(東京・青山)の担当者。

 東京・渋谷のセンター街近くの「ちとせ会館」にオープンする『麺喰王国』には、東京の有名店「竈(かまど)」や「勝丸」、札幌の「縁(えにし)や」、博多の「秀(ひで)」、熊本の「好来(はおらい)」といった御当地人気店のほか、有名ラーメンプロデューサーの新店「keiz」、倉敷の人気うどん店「ふるいち」、アジア麺店の計8店がテナントに入る。

 総事業費は4億5000万円。うち2億円を調達するため、1日、1口50万円のファンドへの出資者を募集し始めた。31日まで受け付けるが、2億円を超えた時点で締め切るという。


『麺喰王国』には、都内の有名店「竃」も参戦する=東京・新宿歌舞伎町
 【500杯以上で配当!!】

 注目は1年後に支払われる配当法。1店当たりに換算し、年間で1日平均401杯以上500杯以下まで売れば、収支はトントン。501杯以上600杯以下なら5%の利回りとなり、1口投資すれば2万5000円が懐に入り、以後、100杯単位で1%ずつ利回りが良くなる。

 反対に400杯未満なら、元本割れとなり、最悪の100杯以下ならマイナス8%。1口なら、4万円損する計算だ。

 イコールによると、2億円は、テナントビルに納める保証金などに充てるという。都心に飲食店が出店する場合、保証金が高額で、資本力のない事業主はなかなか出店できないという問題点があるためで、「そうした状況を打破する一つのモデルケースにしたい」と意気込む。

 【高いハードル?!】

 投資家が気になるのは、年間で1日平均501杯以上売れないと儲からないというハードルが高いか、低いかだ。

 イコールは年間約200万人が訪れ、売り上げ17億円の目標を掲げる。営業時間は15~18時間。1店当たり1日約680杯の計算で、利回りは6%(1口で3万円プラス)になると見込む。

 だが、ラーメン業界事情通は厳しい見方だ。

 「新横浜ラーメン博物館(ラー博)の成功で、全国に同様な施設ができたが、人が入っていないところが多い。1日12時間営業のラー博の最盛期も入場者は年間155万人、1日1店舗にならすと450杯。確かに、麺喰王国は立地条件が良く、営業時間も長いが、1日5~600杯を売るには、2、3回の仕込みも必要。よほど従業員を揃えなければ、3カ月で誰かが倒れる。1年も続けるのは無理だろう」

 ラーメン評論家の大崎裕史氏も「オープン当初の2、3カ月なら1000杯といった話もあるが、1年続けるのは厳しい。人通りが多いという意味では大阪・道頓堀にできた集合施設も外に人があふれているが、あまり客は入っていない。利益が出るのが100杯低い400杯以上なら面白いが、500杯以上では投資家には不利ではないか」と指摘する。

 こうした声に、イコール側は「9月に仙台でオープンした『ラーメン国技場』にも出店している『好来』は今も1000杯以上売れ、多い日は13時間で1300杯だった。出店する店も1日1000杯は大丈夫と話しています」と反論する。

 トレイダーズ証券は「すでに問い合わせがかなり来ています」と手応えを感じているが、プロの厳しい見方を跳ね返すことができるのか。(ZAKZAKより)


ふむぅ。500杯以上で配当は、おそらく無理でしょう。出だしは、話題性などマスコミが多く取り上げるでしょう。しかし、1,2年後どうなるかですね。ら博は、とんがりがあり、らーめんの歴史や30年代の雰囲気などコンセプトがしっかりしている。しかし、いくら渋谷とはいえ、らーめんを食べに来るだけで500杯以上をコンスタントに売り上げるらーめんやは、東京の中でもけっして多くありません。大崎氏が言うとおり、400杯以上であれば、店主のやりがいと一定の水準の味をお客さんに提供できるかとおもいますが、売上と一定の味のうまさは、けっしてイコールではないので下手すると失敗しかねないかと。ファンドはおもしろいがらーめんは、ファンドなどのもうけを度外視したこだわりもなければお客は定着しない部分がある。果たしてどうなるか。しばらく見守る必要がありそうですね。

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2003年12月03日

東京屈指のとんこつ店で修行をした人がお店を出店

東京のとんこつの横綱の名前をほしいままに手を入れている店。一日600杯ものらーめんを売りさばくあの東京のとんこつの雄「田中商店」で修行した人が下町情緒漂う浅草でお店を2003.7に出店した。情報は得ていたもののなかなか訪ねる機会に恵まれなかった。やっとくることができたこのお店はどんなだろう.................。
らーめんが恋しくなり、テレビでもらーめん情報が増えてくる季節。おなかすいてきなぁ。

 田中商店といえば、こってりもこってり。かなり濃いとんこつらーめん。ラーメニストの間では、博多でもこれだけ濃厚ならーめんなとんこつは食べれられないとの話も良くきく。(久留米らーめんは、別です。)

 そのらーめんやで修行をしていた人がらーめんやをだしてたのだから、かなりの期待をもってお店に向かった。そのお店の名前は、「つじた」。早速店内に入ると田中商店の系統を受け継ぐ内装となっている。和紙に墨で書かれたメニューが店内に張ってある。
腹減ったなぁ。店内はそんなにお客さんは入ってない。

とにやんは、このお店へと来る途中いろいろと考えながらきた。浅草といえば、やはり、東京らーめん。下町のらーめんが主流。あっさりとしながらも味わい深いらーめんが多い。浅草寺を中心として、このらーめんは、昭和35年(記憶によると)創業の来集軒。明治43年に最古のらーめんやといわれる「来々軒」その味を踏襲しているといわれるお店だ。ほかにも「あずま」「与ろゐ屋」は、東京らーめん系統。少し離れるとこってりの弁慶本店、とんこつのうりんぼ、金ちゃんらーめんの流れを汲むよってこやなどがある。イメージとしては、外へ向かうほどこってりなお店が多いように感じる。そこに、このお店が浅草寺近くにできて、勢力図がかわったように思う。
客層をみれば、やはり醤油が受けるだろう。しかし、とんこつ店の名店のお弟子さんがここに注目し殴りこみをかけてきたことはすばらしい。

さて、肝心のらーめんをみて驚いた。とんこつでない。直球勝負ではなく、ひねりを加えた変化球で対抗してきた。さすがだ。客層を考えてしっかりと戦略を考えてきたのだろう。お店の外まで充満するあのとんこつ独特のにおいもあまりかんじられない。スープを一口啜るとやはり、こってり感はないが、ギュギュッとうまみを凝縮させした処理をしっかり行っているので癖があまり感じられない。とんこつしょうゆながらあまりない味だ。麺は、博多らーめんとは一線を画し、少し太めの麺をつかっている。熊本らーめんくらいか。いずれにしてもこのらーめんや今後の戦略、戦い方に注目すべきお店の1つであることは間違いない。次は、つけめんを挑戦するかな。


中華そば つしま
最寄駅: 浅草  
住所: 東京都台東区浅草1-1-8
TEL: 03-5828-3181
営業時間: 11:00~22:00  
休日: 当面無休
メニュー: 中華そば650円 つけそば750円 ぶっかけそば750円など

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