熊本県南小国町のホテルによるハンセン病歴を理由にした宿泊拒否問題で、ホテルを経営する化粧品訪問販売会社アイスター(本社・東京)の江口忠雄社長は12日、熊本県庁で記者会見し、ホテル廃業は5月5日ごろになることを明らかにした。県による3月15日から3日間のホテル営業停止処分については、「不服ながら受け入れる」と述べた。同社が準備した声明文などによると、ホテルはゴールデンウイーク最終日の5月5日のチェックアウト後をめどに廃業し、ホテルは取り壊す。2月上旬の臨時取締役会で廃業を決定したという。
だが、声明文では、宿泊客が国立療養所菊池恵楓園(けいふうえん)の入所者であることを、県が最初からホテルに伝えなかった点を強く批判。「行政処分取り消し訴訟で県の違法不当行為を明らかにしようと考えたが、訴訟をすれば傷つく人が出てくるのは避けられない」と、処分を受け入れる考えを表明した。
江口社長は「(啓発のため)営業を続けることも役員会で検討したが、ここまで世間を騒がしたため廃業を決断した」と話した。
県は旅館業法に基づき、同社に対し、15日正午から18日午前0時までのホテルの営業停止処分を出している。同社は営業停止期間、ホテルを休館するという。
朝日新聞より
最後まで後味悪いなぁ。結局、自分は、悪くない。県が知らせないのが悪い。しかし、世間を騒がしたから廃業するってことでしょ。元患者側の視点が抜けてるなぁ。